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夕食 ページ26

「お邪魔します……」
「どうぞ」

自分の部屋に男の人をあげるのは初めてだ。
友達とか色々誘ってたけど……

「これ……って」
「ああ、それは……クリーニングでも落ちなかったらしくて」
「怖くないの?」
「怖くないですよ。気の持ちようじゃないですか」

幽霊ってほら、非科学的だし。
住民会でも言われたな、コレ。
……怖かったら助けてくれるの?

「怖かったら、言ってね……ああ、そうだ」

渡されたのは鍵。
これって……

「それに、部屋にも入っていいし……本山幹子さんもいるから」
「ありがとうございます。私も、作った方がいいですか?」
「いいよ、作らなくて」

好きだな……
重症でもなんでもいいから、兎に角好き。
食べられたいぐらい好き。

「あ!料理……」
「ん?」
「作ってんです。食べましょう」
「うん。ありがとう」

お皿を用意して取り分ける。
温かいから大丈夫だよね。
お口にあったら良いんだけど……

「俺も手伝うよ。持っていくね」
「あ、ありがとうございます」

手伝ってくれたおかげで、意外と早く終わった。
手を合わせていただきます、と言う。
まずは相手の反応を見る。

「……うまい」
「良かったです……お口にあって」
「また、作ってもらってもいい?」
「はい!喜んで!」

そんなこと言われたら、また作っちゃうよね……
嬉しいな。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:アンドロメダ | 作成日時:2019年9月11日 20時

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