ストーカーが年上イケメンだった件について。【あなたの番です】【佐野豪】 (ページ25)

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驚愕ページ25

「彼氏……いたの？」
「そうだよ」
「待って待って、絶対年上だよね」
「うん」
「何歳差？」

あたしが25で……確か豪さんは42。

「17歳ぐらいかな」
「はっ？」
「なんで驚いてるの？」

さっきから信じられないと言わんばかりの友人の顔。
何か変なこと言ったかな。

「いやだって、心配じゃないの？」
「何が？」
「将来的に」
「特に、そういった心配は」

今日はエイプリルフールじゃない。
なのに、なんでこんなに驚く必要があるんだろう。
友人はため息をついて、

「有り得ない」
「そうかな」
「なんでそうなるの……あ、ほら工学部にいるイケメン……えーと、二階堂忍とかは？」
「タイプじゃないの」

二階堂くんはただの友人。
それ以上もそれ以下もない。
私が好きなのは、豪さんだけだし。

「Aのタイプって……」
「年上で、イケメン」
「嘘でしょ……」
「良くない？麗菜には関係ないよ」
「関係ないけどさ……ストーカーとかじゃないよね」

……亜美が流してるな。
2人は何かと情報交換をしているのだろう。
多分、私を心配して。

「嘘でしょ……」
「あの人は、私と仲良くなりたかったけどタイミングがなくてって」
「嘘に決まってるじゃん……何かされたら言ってよ？」
「何もされてないよ。普通に付き合ってるだけ」
「それなら良いけど……兎に角、何かあったら言うんだよ！絶対！」

私が倒れてから、2人がとても心配するようになった。
心配してくれるのは嬉しいけど、さすがにこれは過保護だよね。
程々の心配でいいのに。