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関係性 ページ36

「みーや!」

ある日の午前、大学へ向かおうとしたとき。
エントランスで、手塚さんに名前を呼ばれた。

「もう大丈夫?」
「はい。それで、二階堂くんは?」
「……捕まったよ。ごめん、みーやの友達なのに」
「良いですよ。あんな人、友達なんて到底
呼べませんから」

捕まったのか。
手塚さんなら、優しいと思ったんだけどな。
まあ、これで良いだろう。

「それでは、失礼します」
「待って!」
「何ですか?」
「黒島沙和って知ってる?」
「ああ。あの連続殺人の」

適当に言葉を濁す。
この人に気付かれると、面倒だ。
色々。

「もっと知ってるよね。あのとき、沙和って呼んでたし」
「……もし、仲が良いって言ったら……
手塚さん、私のこと殺しますか?」

そう言って一瞬だけ唇に人差し指を当て、微笑んだ。
かつての彼女(黒島沙和)のように。
そして、マンションを出て大学院へ向かった。

「オランウータンタイム。
みーやと黒島沙和の関係は……」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:アンドロメダ | 作成日時:2019年9月11日 20時

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