佐野さんに色々してみたいしされてみたい【あなたの番です】 (ページ6)

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雷を怖がってみたページ6

バイト終わり、雨が降っていた。
……今日は運がない。
そう思って出ると、豪さんがいた。

「あ……豪さん」
「外見たら雨が凄かったから……それに、傘持ってないと思って」
「ビンゴです」

傘を差して2人で歩く。
それにしても、尋常じゃない。
豪雨……佐野豪……

「あはは」
「どうかした？」
「面白いことを考えてしまって」
「教えてよ」
「……肩濡れてますよ、大丈夫ですか？」

個人的には聞いてほしくなかったから、話を逸らす。
突然、空が光った。
そして、大きな音が鳴った。

「きゃっ」
「雷か」
「なんで冷静にいられるんですか！？雷ですよ……雷」

あたしの苦手なもの、雷。
ついでに虫も苦手だ。
雷って怖いよね。

「雷怖い？」
「何時打たれるかわからないじゃないですか」
「高い物にしか打たないから大丈夫」
「あたしの身長……」

言っておくが身長は高い……方だ、まあまあ。
170とまではいかないけど。

「可愛い」
「酷い」
「……可愛い」

結果
可愛い可愛いと言いながら一緒に帰りました。
夜が大変だったのは内緒。