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あーんされたのでしてみた ページ25

今日は豪さんが食事を作ってくれた。
特に何事もなく食べ進めていると、

「はい」

と目の前にスプーンを差し出された。
何がしたいのか、わからない。

「え……っと」
「あーん」

食べろ、とでも言いたいのだろうか。
このドSめ。
と思いながらスプーンと食事を口に入れた。

「美味しい?」
「美味しい……です」

悔しい、悔しい。
あたしには勝ち誇ったかのような顔に見える。
頬杖をつく姿もカッコいいと思う自分が悔しい。

「じゃあ、あたしもやりますね」
「え?」

ならば、こちらからも仕掛けさせて頂こう。
食事をスプーンに乗せ、豪さんの目の前に運ぶ。

「へえ……あーん、してくれないんですか」
「いや……その……」
「自分はやったのに……」

明らかに困っている。
早くしてくれないかなあ。

「はい、あーん」
「ん」

美味しいですか?と相手に聞く。
はい……と相手は言っていた。

「間接キス、ですね」

そう言うと、相手は私から目を逸らした。
可愛い人。



結果
あーん、とされるとお互い困ります。
似た者同士……?

甘えてみた→←嫉妬された



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:アンドロメダ | 作成日時:2019年9月1日 22時

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