佐野さんに色々してみたいしされてみたい【あなたの番です】 (ページ20)

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③ ページ20

部屋につき、本山幹子さんに謝っている最中。

「あ、A」
「はい、何ですか？」
「今日の夜……わかってるよね」

と、耳元で囁かれる。
そういうのには弱いってわかってるから、こうやってくる。

「どういうことですか……？」
「俺を……寂しくさせたから？」
「でも、あたしも寂しかったんですよ」

豪さんといれなくて、と続ける。
……だって、事実なんだもん。

「……それじゃ罰にならない」
「あたしが豪さんにされて嬉しいことは、何でもご褒美ですよ」
「可愛いな、A」

髪をぐしゃぐしゃにされる。
犬みたい。

「可愛いAに、罰なんて与えられないな」
「ご褒美ばかり欲しがっちゃ駄目ですか？」
「……いいよ」

あなたにされる嬉しいことはあたしにとって、飴。
とっても甘くて、体に悪そうな飴。
体に悪くてもいいの、それが甘いんだから。

結果
喧嘩するとお互い冷静になります。
そして、仲直りする時は自分の非を認めます。
さらに甘々になるのです。