佐野さんに色々してみたいしされてみたい【あなたの番です】 (ページ2)

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佐野さんについて聞かれてみたページ2

「ねーねーよいちゃん」
「何ですか？」
「佐野さんってどんな人？」
「確かに……」

まあ、2人がそんなに豪さんのことが気になるなら？
話してやらなくはないけど……

「普通の人ですよ。別に怪しくないですし」
「それだけ？」
「はい」
「なーんだ、付き合ってるからもっと聞けると思ったのに」

残念だなあ、よいちゃん話してくれないのか～
なんて言いながら食べている翔太さん。
何だよそれ！
そっちから聞いたじゃないですか！

「そんなに気になります？」
「僕も気になります」
「絶対言わないって約束してくれるなら」
「うん、いいよ」

何度も確かめてから話し始める。

「豪さんは……優しい人なんですよ。あたしがバイト終わって帰ろうとするとマンションまで
送ってくれて……それにカッコいいし。孤高のアーティストって感じがして凄く憧れて……
それに、ちゃんとあたしのこと好きでいてくれて、ワガママ言ってもたまに付き合ってくれます。
動物にも優しいんですよ？もう最高じゃないですか？」
「うん……よいちゃんがヤバいってのはわかった」

うわ、酷いこと言う。
確かにヤバい奴なのは自覚してる。
それ程豪さんのことが好き。

「二階堂、黒島ちゃんとはどうなんだ？
あたしに話させといて、自分が話さないのは納得いかないね。
雫に話しちゃおっかな～？」

なんて二階堂をからかう。
案の定、二階堂は顔を赤くして俯いていた。
わかりやす。

結果
聞かれると惚気けてくる。
恋人がいる人に聞き返してくることも。