震えてる ページ13
手紙の裏を見る。
手紙の裏には、こう書いてあった。
ごめんね。
こんなに長くなっちゃって。
それだけあなたのことが好きなのかも。
ずっと感謝しています。
カルフォニアレモネードの酒言葉。
永遠の感謝。
また会えるその日まで。
『いつになったら、会えるの』
『その日って、いつ来るの』
やっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんらしいや。
酒言葉に詳しくて。
いつも優しくて。
『お姉ちゃん、ごめんなさい』
いつも迷惑ばっかりかけて。
『最低だよな、私』
ガチャ
シ「ただいまー!」
あ、帰ってきた。
シルクsaid
『ただいまー!』
あれ、いない?
『おーい、A?』
泣き声が聞こえる。
また、泣いてるのかな。
A「あ、おかえり」
赤く目を腫らしている彼女がいた。
震えてる手に持ってるのは、小さなメモとペンダントみたいなやつ。
A「ごめん、お姉ちゃんの手紙見つけてさ…」
A「読んでたらっ……涙出てきちゃって…っ」
何も言わずに、抱きしめる。
きっと彼女は、辛いんだろう。
A「ごめんな、こんな私で」
A「人に迷惑ばっかかけて」
『迷惑じゃねーし。別に俺は、どんなAでも愛してるし』
A「ありがとう」
キスをしてくる。
A「大好き」
そう微笑む君の頬には、涙が伝っていた。
それがどこか綺麗だった。
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作者名:アンドロメダ | 作成日時:2018年1月1日 16時