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8話 ページ9

シルクsaid
今日はパーティーの日、なんだけど。一向にAが出てこない。
準備がまだなのか。
ガチャ
「に、似合っているか…?」
扉から出てきたA。
「い、一応髪もセットしたのだが…」
『凄く、キレイ…』
夜空をイメージ下のであろうドレス。まるで本物の星と月があるかのように輝いていた。
髪は編み込んであった。首元には紫色のキレイな花のネックレス。足には青のハイヒール。
『じゃ、行こうか』

「おぉ!シルクロードとクロッカー!よく来てくれた」
「お久しぶりです、陛下」
「しばらくクロッカーには会えていなかったからな」
「父さん。こちらの方は?」
王子っぽい人が話しかけてきた。
「こちらは国家直属の錬金術師兼魔導師のA・クロッカーだ」
「凄く、キレイですね」
「いえ、そんなことは」
何だか王子が狙っているのではないか、なんて考えが頭をよぎる。
すぐにどこかに行ってしまいたい。
「僕と、踊りませんか?」
「断ります。私はダンスには興味はありませんし、あなたのような遊び人な王子には
興味がありませんわ」
王子は酷く落胆したようだ。逆に、陛下は機嫌が良かった。
「いやぁ、カスパルは先程にも断られてな。婚約もしていない国の王女に申し出た」
「父さん、僕はキレイだと思った人に申し込んでいるだけですよ」
「それでは」
腕を引かれた。
「あの王子は嫌いだ」
『処刑されるぞ』
「処刑?私に?忘れたのか、私は不老不死だぞ」
「王女様!」
向こうで騒ぎがあったらしい。
「離して!だからパーティーなんて嫌いなのよ!」
「あれはルシフェル国の姫君か。恐ろしく我が儘だな」
『隣国の?』
「あぁ、我が国ヴィアの東に位置するルシフェル国。たしか同盟国の一国だな」
博識な彼女。
「お腹が空いた。向こうに行って食べ物を食べよう」

「さぁさぁ皆さん」
「最後に踊ろうか!」
『「踊る?無理無理」』
「仕方ない、踊るしかない」
まぁ、Aの言う通りに動けば大丈夫だろう。
数分もしただろうか、人が集まってきた。
「あの二人、キレイ」
「なんとなんと…」
すぐに音楽は止まった。
「あのカップルに拍手!」
すぐに拍手が沸き起こった。

「きょ、今日は…楽しかった」
『俺も、楽しかった!』
「パーティーは、いいものだな…」
『そうだな』
「月が、綺麗だな」
月は綺麗であるけど。
『お前の方が、綺麗』
「そ、そういう意味ではないっ!///」
走っていった彼女の後を追う。

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設定タグ:Fischer's , シルクロード   
作品ジャンル:恋愛
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のの - めっちゃ面白かったです! (2018年3月24日 6時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アンドロメダ | 作成日時:2017年12月4日 16時

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