殺し屋さんと錬金術師 (ページ4)

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3話ページ4

Asaid
「いらっしゃいませ」
「あぁら！誰かと思えばクロッカーじゃない！」
『エリー、久しぶり』
エリー
→錬金術師。Aのライバル。
「お屋敷に引きこもってるから外の空気が吸いたいでしょうね」
『ご親切にどうも』
「隣の人は誰？」
「シルクロードです」
「シ、シルクさん…」
『シルクは私の同居人だ』
「どどどどっ同居人！？A…そんな…」
『お前が想像している関係ではない、私は材料を買わねば』
「シルクさん…今度…元素変換の法則について…」
『多分元素変換の法則は分からないな。国家直属の殺し屋だからな』
「えぇー…」
金貨を払いながらこう言った。
『それじゃ、エリー。私達は失礼する』
ﾊﾞﾀﾝ
「さっきの人は…？」
『男に弱い。特に色男はな』
「なるほど」
なるほどじゃないな、うん
『日も暮れてしまった、帰るぞ』

『アスモディア、ただいま』
「弱ってないか？」
『そろそろ燃焼期かな、手短に済ませておいてね』
「死んだりは…」
『死ぬ？不死鳥は燃え上がって雛になるだけさ。それの繰り返し』
「ほっ…」
『アスモディアが燃え上がっても慌てるな、灰を払えば雛になってる』
ｺﾝｺﾝ
『誰だ？』
「開けてくれ、騎士団の者だ！」
ｶﾞﾁｬ
「ありがとう、礼を言う…」
「''死''という名のな！」

シルクsaid
構えようかと思いきや、すぐに倒れる音がした。
「何が目的だ？」
「暗殺だよ…錬金術師のな」
「覚えておくがいい、私は死なない。ご主人に言え、失敗したことを」
『A…？』
「アスモディアも傷付けようとした…」
この場の空気が変わった。
「私は許さない…」
「ひっ…！」
ﾊﾞﾀﾝ
『A！』
「すまない」
目の前の彼女は、すぐに部屋を立ち去った。
アスモディアと、俺を残して。