殺し屋さんと錬金術師 (ページ16)

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14話ページ16

シルクsaid
「よっ」
『おう！』
「Aちゃん？だったっけ」
「えぇと…はい」
「なになにー？デート？」
『まぁな！』
「付き合ってるんだ！」
「うん」
「じゃー、またねー！」
『またなー！』
「あまり慣れない人たち、かも」
『まぁいいよ別に』
「どうも」
『もう、帰るか』
「うん」
ぎゅっと袖を掴んでくる。なんか、もう…可愛い。

「疲れた」
『お疲れさん』
「シャワー浴びたら寝るね」
『あ、待って』
「ん？」
「んっ…」
赤い印。
『俺のもんって印、付けといた』
「や、やめ…んっ」
『やめない』
「また今度…しよ？///」
ちょっと俯いてる君。照れてる。
ﾁｭｯ
『可愛い』
「ば、ばか」
このまま時が止まってしまえばいいのに。
魔法でも使わない限り、無理か。

Asaid
彼にたくさん付けられた赤い印。
なんか、嬉しいとか思っちゃってる。
『ばかみたい』
自分でも聞こえないほど、呟く。
''俺のもんって印、付けといた''
恥ずかしいことしないでくれるかな。
なんかもう、どんどん溺れていきそう。
底なんて見えない。
『はぁ…』
彼に愛されていたい。
そんな欲望が、渦巻いていって。
また今度、とか言わなきゃ良かった。
今すぐして欲しい、とかいえば良かった。
『恥ずかしいから、言える訳ないよね』
今度こそ、言ってみせる。
彼に愛されている時だけ、彼と一緒にいる時だけ、
時間が止まってしまえばいいのに。
魔法でも使わなきゃ、無理よね。