殺し屋さんと錬金術師 (ページ13)

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12話ページ13

シルクsaid
口調直したら？って言ってもあいつは聞かない。
あいつが良いなら、俺はそれで良い。
「おはよう、シルク」
『おはよう』
ショートスリーパーな俺は彼女より起きるのが早い。
心なしか彼女の顔が赤い。何もしてないのに。
『顔赤いぞ』
「そう…？」
おでこに手を当てる。
「あわわ…///」
『熱あんじゃねーの？』
『休んどけって』
「ダメ、研究が」
『この頃研究続きだったんだろ？無理すんな。たまには休めよ』
「じゃあ、休む…」

『寝てろよ』
「うん」
「あ」
『ん？』
「救急箱に風邪薬が入ってるから、取って」
『あいよ』
言われた通りにする。
『ほれ、自分で飲めるか？』
「うん…」
ゴクリ、と一口飲む彼女。
部屋を出ようとする。だけど、腕を掴まれた。
「そばに、いて」
本当に可愛いことばっかすんな…。
「落ち着く。おやすみ」
『おやすみ』
瞼を閉じた彼女の頬に、そっとキスをする。
早く治りますように、なんて願いを込めて。