1話 ページ2
シルクsaid
「シルクロード、これから1年間、A・クロッカーの屋敷に住め。
1年経ったら、自由にしろ。クロッカーと住むか、戻って殺し屋を続けるか」
『わかりました、陛下』
また殺し屋を続けよう。
「シルクも大変だよね」
『陛下の命令ならやる。それしか道はない』
「あ、これ、王様からこれを持ってけ。だってー」
何だこの箱…。まぁ、クロッカーとか言う奴の土産だろう。
「クロッカーの屋敷って凄いんだろうな」
『じゃ、俺行ってくるわ』
「行ってらっしゃい!」
『おう!』
何だあのでっけぇ屋敷。見たことねぇな。森もあんまり見たことも無いし。
ザッザッザッ…
獣か…?無意味に撃つ必要は無い。
「これがオズワルドの言っていた殺し屋か」
「アスモディア、警戒するな」
アスモディア?
『あの…A・クロッカーさんですよね?』
「いかにも。私が国家直属の錬金術師、魔導師のA・クロッカーだ」
『俺はシルクロードです』
クロッカーの目が俺の持ってる箱を見た。
「ふむふむ。これは私の好きな菓子だな…これを知ってるのは王族しかいないからな」
『あの…失礼ですが年齢は?』
「レディに聞くのはどうかと思うが、23」
「ここまでお疲れ様。菓子と紅茶を用意しよう。さぁ、上がって」
Asaid
『オズワルドの命令でここへ来たと』
「はい」
不死鳥のアスモディアが鳴いている。普段はこんなに鳴かないのに。
『すまないな、アスモディアが警戒してる』
「その鳥って…」
『不死鳥だ。美しい鳥』
『私の家柄は先祖代々、20歳を超えたら不死鳥の血を飲むとか言う伝統がある。
私も3年前に飲んだ。飲んだら、不老不死になれる』
「そうなんですか?」
『皆飲みたいだろうな。欲にまみれた人間は。不死鳥の血を飲むなんて…
私には罪としか考えられない。呪縛だ。永遠の美と生の呪縛』
「不死鳥、キレイですね」
『段々アスモディアも君に慣れてくる、安心して』
シルクsaid
不死鳥って、キレイだな。クロッカーもキレイだし。
何か…いや、違うな。
「夜ご飯にしよう、何が食べたい?」
『魚が食べたいです』
「敬語はやめてくれ、あと、名前で呼ぶこと」
『わかった』
「うん、じゃあ魚にしよう」
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のの - めっちゃ面白かったです! (2018年3月24日 6時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アンドロメダ | 作成日時:2017年12月4日 16時