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「あれがデネブ、アルタイル、ベガ。夏の大三角だよ」

Aが指差す星を、名前を覚えて見上げる。

「綺麗だねえ」

「そうだね」

会話もそこそこに、俺たちは星に夢中になった。

ふと、Aの方を見ると、星に見とれているようで。

その横顔を見たら、胸がきゅうっと、締め付けられた。

ああ、いつからこんなに好きなったんだろう。

でも、本当はどこかで分かっていたのかも知れない。

Aが自分の中でどんどん特別になっていくことを。

「ねえ郁」

不意に名前を呼ばれて、少し驚いた。
でも、それを知られないように、平然と返事をした。

「なに?A」

「郁は大学、東京の方に行くの?」

「うん、そのつもり」

「そっかぁ・・・・」

「Aは、どこの大学行くの?」

そう聞いたら、少し迷い気味に言葉を吐き出した。

3→←星が降る【神無月郁】



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水無月のぞみ - 悲恋とかbadend嫌いです。 (2021年12月11日 18時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱなぱな | 作成日時:2019年5月21日 14時

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