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「あ、私の家、あそこ・・・・」
「ん?あーもうそこまで来てたのか」
あのあと互いに質問をしたりして盛り上がった。
そして姫島との関係はただ、相談に乗ってもらっただけだそうだ。ガッツポーズしそうになった。
あー、まだ離れたくないな
もっと話したい
もっと笑いたい
もっと、隣にいたい
もともと彼女のことは好きだけど、今日で今まで以上に好きになった気がする。
「あ、クチナシ・・・・」
不意に止まった彼女の目線の先には白い小さな花
「へー、その花、クチナシって言うんだ。」
「うん、梅雨って聞いたらアジサイを思い浮かべるだろうけど、クチナシも梅雨の時期に咲くんだよ」
「へー」
初めて知った。花には花言葉があるって聞いたけど、これにもあるのだろうか。
って、もうすぐお別れだ。
そう思ったとき、突然、服を引っ張られた。
「相上さん?」
そこには相上さんが頬を赤く染めて、俯いていた。
「あの、少し、少しだけ・・・・寄り道しませんか?」
それを聞いて、俺の顔も熱くなってくのを感じた。
「あー、俺も、寄り道、したいです。」
また、2人で来た道を戻って近くの小さい公園に来た。
そこにはたくさんのクチナシが咲いていた。
相上さんはクチナシを1つ摘むと、俺に差し出した。
「あのね、クチナシの花言葉は、“とてもしあわせです”なの。私、卯月くんといると幸せ・・・・だから、」
──────私と、付き合ってください
その言葉を聞いて、俺は相上さんを抱き締めた
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水無月のぞみ - 悲恋とかbadend嫌いです。 (2021年12月11日 18時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱなぱな | 作成日時:2019年5月21日 14時