４７話 ページ47
「行きますよー！」
ネオジャパンとの試合の翌日。アジア予選決勝を控えた円堂たちは、練習に力を入れていた。
「よぉやんなー、今日の練習終ってんのに自主練なんて。」
「気合い入ってるんだよ！何てったって次はアジア予選決勝！勝てば世界なんだ！」
グラウンドから少し離れたところでリカと搭子は話をしていた。目線の先には練習をしている円堂たちがいた。
「これなら････アジア予選決勝も････！」
「勝てると言うのか？」
吹雪のシュートを止めた円堂が自信満々に自分の手を見ながら呟いた。
しかし、その自信は久遠に否定されてしまう。
「勝てるのか？」
「もちろんです！」
「今のままでは、お前たちは世界に行くことは出来ない。決してな････せいぜい、最後の試合を楽しむことだ。」
踵を返し去っていく久遠を見送った円堂はただ、そこに立っていた。
「････円堂は、」
「冷鎖ちゃん？」
「ぁ････何？基山」
「さっきから呼んでも反応なかったからどうしたのかなって」
「それと、俺のことはヒロトでいいよ」そう基山は微笑みながら言った。
何か考え込むような、思い詰めているような、普段の冷鎖とは違って見え、思わず声をかけた。
「どうした････か。私もわからない」
「わからない？」
「いつもみたいに自分に自信があればいいんだけど、こうも試合で使われないと思うとさすがに自信なくって」
弱々しく言った彼女はいつもより頼りなかった。その事に基山は安心した。何があっても動じなかった冷鎖も悩み、迷う、ちゃんとした人間だと思ったから。
「大丈夫だよ、冷鎖ちゃん。試合に出させてもらえない時は誰にだってあるから。まだ俺たちは冷鎖ちゃんと咲夜くんの実力を知らない。驚かして見せてよ。」
そう言って笑った基山を見て、冷鎖は少し、心が軽くなった気がした。
「････えぇ、そうね。分かった。皆を驚かしてあげる」
ふわり、冷鎖は微笑んだ。
少し離れたところで冬花はリカにデタラメなことを吹き込まれていたのは誰も知らない。
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ぱなぱな(プロフ) - なの。」さん» 咲夜くんは体力あるけど冷鎖ちゃんは途中から咲夜くんに背負ってもらったんですよ。傍で見ていた人は思わず応援したそうです。 (2018年7月27日 11時) (
レス) id: 60d1e0782f (このIDを非表示/違反報告)
なの。」 - 三時間もリアル鬼ごっこ…！？冷鎖ちゃんと咲夜くんもすごいけどおじいさんの体力…。そのおじいさん、何者なんだ…！？…それを傍から見ていた人はどう思ったんでしょうね…(( (2018年7月26日 21時) (レス) id: 5b35dbe8d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなぱな(プロフ) - なの。」さん» ありがとうございます！冷鎖ちゃんと咲夜くんのやりとりはほとんど無表情だからそれを想像すると更に笑えますねw あの二人いつも無表情なので･･･。これからも更新頑張るので応援お願いします！ (2018年7月26日 21時) (レス) id: 60d1e0782f (このIDを非表示/違反報告)
なの。」 - 初コメ失礼します！某モブを目指している少女達の作品のコメント欄を拝見して(勝手に)やって参りました！！((冷鎖ちゃんと、咲夜くんのやりとりが良いですねw、あと周りの反応も…wこれからも頑張って下さい！！応援してます！！長文失礼しました！！ (2018年7月26日 21時) (レス) id: 5b35dbe8d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなぱな(プロフ) - 名前変えてもリア友はわかるぞ････。ありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月26日 12時) (レス) id: 60d1e0782f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱなぱな | 作成日時：2018年7月24日 16時
