3話 ページ4
近藤に聞かれ、正しく説明するために記憶を遡るA。
A「実は江戸に来たのははじめてではないんです、父と来たんですけど、飛行機に酔ってしまって...。ほとんど街を歩けなかったから来たことないと言ったんです。しかし、こんなに仲良くなるってわかってたらあんな嘘つかなかったわ!」
手を口元に手を添えて笑う。Aが夜に宿から抜け出した時に松平とお忍びで街へ来ていた将軍と出会って自己紹介せずに終わったとAは語る。それはもう普通に江戸歩いちゃってるのではないか、全然はじめて来たではないのではないかと思ったが再び言葉を飲み込む近藤であった。
A「帰ってから父に将軍様の写真を見せられて、吃驚したのよ!とてもお優しい方だったのに最高峰の立場の御方だなんて思いもしなかったわ!」
Aはこの江戸に将軍、徳川茂々のお見合い相手としてきたのだ。相手のことが少し気になるのだろう。だが自分の話をするのに夢中になり、近藤に質問した事を忘れてしまった。束の間にAは近藤に恋話を仕掛け、近藤に想い人がいる事を知る。盛り上がっていたら江戸城が見えてきた。自分が住む城と造りが違うのでテンションが上がるA。
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作者名:シーエル | 作成日時:2024年2月22日 20時