姫【銀魂】 (ページ3)

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２話ページ3

少女は従者に促され車に乗り込む。王女が用意された車に乗ったことを確認した近藤は部下達にも車に乗り込むよう指示した。

A「あの、近藤様、よければ同じ車に乗ってお話ししませんか？この街に来るのは初めてなので色々教えて頂きたいのですが...」

近藤は何かあった時に確実に守りに入れる事を思いつき、部下にトランシーバーで一声かけてから、車に入る。ちょこんと座り込む姫にシートベルトをするよう促す。

A「ありがとう、忘れていたわ」

Aがシートベルトを着用すると割とすぐに車は動き始めた。

A「ごめんなさいね、私は夜兎族なのに、わざわざ護衛なんて...しかもこんなに大人数で...」

近藤が失礼のないように返す。そうするとAは微笑むように笑顔で質問する。まずは仕事、そこから江戸の街並み、好きな物、趣味について話す。Aも近藤もはじめは少し気まずさを感じていたが、肩の力を抜いて話せるほど仲良くなった。

A「あの、近藤様...徳川家の将軍様はどのような方なのですか？実は一度、お会いしたことはあるのですが、お見合いで会うのは初めましてでして...」

それは当たり前だろう、お見合いとして同じ人に2度会うことは高確率でないだろうと思った近藤だが、その言葉を飲み込んで、江戸に来たのがはじめてと言っていたのにどこで将軍と会ったのか訪ねた。