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9杯目 ページ9

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結局"素"の自分であの人と話せなかった。

ジンヒョンは相変わらずの無愛想。


"別にホントの事だし"


これはジンヒョンの口癖。

かなり変わっている。


俺もだけど。



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あの人はジンヒョンのせいで傷付いたのか。

もうこの店には来ないのか。

ただそんなことを考えてた。


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俺の頭からはあの目が離れないままだった。


あの何かが濁っている目が。

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Youside



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私がこの大きな過ちに気付いたのは

あの店に行ってからほんの数日。


『……スマホが無い。』



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部屋を探し

家電からもかけるが着信音は聞こえない。


"外"で無くした。


こんな面倒臭い仕打ちはあるのか。



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私は基本、外には出ない。

強いて出るのが月に1回ほどの散歩。

元々出ない性格の私を、


私の"知人"が息抜きにと外へ私を出す。


そういうの迷惑。とか思ったり。


.



てことは、


私のスマホがあるのはあの店。

二度と来ない。そう思ったのに。


こんな形で行くのか。



.




あの人混みを歩き、抜け道を通り


例の店の前に来たものの。


この前の人だかりが嘘のように

静かにしずまっていた。


私が最初に来た時と同じで。




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凛音(プロフ) - 楽しく読ませてもらってるのですが…如何せん誤字が多くて困ってます…。更新する前に目を通した方が良いかもしれないです。 (2020年3月20日 2時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しし | 作成日時:2019年4月6日 23時

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