ガラスの奥の虹 (ページ9)

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黄

朝が来て朝食が終わった。

赤｢淳太！明太子ついてるって！｣

黄｢なんでやねん！ケホッ｣

赤｢あんまりはしゃぐなって！｣

紫｢お前もな｣

後から声がして振り返ると濵ちゃんがしげの

ベットで抗がん剤の準備を始めていた。

赤｢えっ、もうやるの？｣

紫｢今日は検査やから早めにやっておこうな｣

赤｢...｣

紫｢濵ちゃんと頑張ろうな｣

大毅がわかりやすく落ち込んだと思ったら

のんちゃんが満面の笑みで走ってきた

桃｢濵ちゃんマジックやってー！｣

紫｢走ったらアカンで、マジックな！｣

すると濵ちゃんはカルテに書いていた

ボールペンを一瞬で消した

緑｢すごい！｣

桃｢もう一回！もう一回！ケホッ｣

紫｢今日のみんなの注射頑張ったらいいよ。｣

今日は全員、検査や注射をするらしい

桃｢チックンするの...？｣

紫｢今日はみんなするの、頑張ろうな。｣

黄｢濵ちゃん注射うまいから大丈夫やで｣

桃｢前、痛かったもん！｣

紫｢大毅は抗がん剤と検査、智洋はお薬の注射、
　淳太は採血、望も採血｣

周りを見るとみんな少し緊張している。

それはそうだ、子供にとって注射は痛いし怖い

怖くないわけがない。

紫｢順番にするからベットでまっててな｣

まず濵ちゃんはしげのベットに向かった。