ガラスの奥の虹 (ページ5)

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黄

さっき濵ちゃんが来てしげに抗がん剤を流した

俺は隣のベッドだからしげが副作用が出るまで

いつも2人で話をしている。

しげのベッドに行きカーテンの中に入りながら

声をかける

｢今日寒いな。｣

赤｢淳太、寒いダジャレでも言った？｣

｢何でやねん！ケホッケホッ！｣

赤｢カリカリすんなって発作でるで？｣

｢お前のせいや！｣

気づけばそのまま10分くらい喋っている

俺がディズニー愛を語っているとさっきより顔色

の悪いしげがゆっくりベットの背にもたれた。

｢ベッド下げる？｣

赤｢うん｣

ベットの背を下げて嘔吐しやすいように設計された

形の洗面器をしげの横に置いた。

赤｢ベッド戻って、良いよ｣

しげの副作用が始まって自分のベッドに帰った

赤｢ハァハァオェー！｣

ベッドに戻って5分くらい過ぎた頃、隣から嘔吐する

声が聞こえてきた。

｢ケホッケホッ｣

しげのことも心配だけど何か俺もさっきから

呼吸が苦しい

｢ケホッケホッ｣