ウサギ先生は鈍感です【魔入りました！入間くん】

スキ魔 ページ6

Noside




〜処刑玉砲当日数日前〜


Aはオペラに入間との練習を任せたあと、時々そこに寄っていた。


ある日のこと。




ｶﾞｯｶﾞｯ


入間は練習の後、物凄い勢いで食べていた。


そこに三人が入る。


「お疲れ様です入間様！」


『クララと料理持ってきたよー！』


「！ありがとう！お腹ペコペコだったんだ」


アズの手にある飲み物を掴もうとしたとき。


「わっ」





「入間様…ッ」


『手………』


入間の手は傷だらけになっていた。


だが、入間はそんなことお構いなしに笑顔で対応する。


悪魔は飽きっぽい


一瞬Aの頭に人間のことがよぎるが、気にはしなかった。


『…あ！』


Aは思い付いたように言う。


『その手、貸して』


「？はい」


入間の手に、Aのブカブカの服での見えない手を当てる。


そうすると、あっという間に治ってしまった。


「す、すごい！！」


「完治している…！ハイレベルの無口頭魔術を意図も簡単に使うとは…」


『…これで練習出来るね』





彼女が一瞬顔をしかめたのは誰にも気づかれなかった。

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