スキ魔 ページ42
Noside
「…おい」
カルエゴが花火を見ていた頃。
Aが魘され始めた。
うぅ…、とうめく声にカルエゴは、後ろを振り返る。
そして、手をおでこに当てる。
熱がぶり返してきたのか。
それか、また悪夢か。
どちらにしろ、苦しんでいるのは間違いがない。
一応、連絡のためと。マイクに手を当て、こう言った。
「Aが体調を崩した。熱が酷いため、医務室へ連れていく」
言い終えると、またAを背中に乗せ、運び始めた。
[Aが体調を崩した。熱が酷いため、医務室へ連れていく。]
その時、ダリはスージーと共に居た。
優勝師団について話していたのだ。
だが、カルエゴの言葉を聞いた瞬間、瞳孔を開き、手にあった資料を落とす。
ダリの思考にあったのは、悪夢に魘されたAの姿だった。
「…まだ起きませんね」
『……うぅ』
汗をかき、魘されたAを見ていることしか出来ない自分が嫌だった。
スージーが部屋を出たあと、Aが発した言葉は。
『……死なせて』
「!!」
思わず、腰をあげる。
だが、Aの言葉は止まらなかった。
『早く……呪いが発動してよ……』
うっすら涙を流すA。
呪いとは何なのか、ダリは悩んだが、それよりも、
(死ぬな……!!)
死んでほしくない、その思いが脳をいっぱいにさせる。
熱で倒れたときも、ダリはそんなことを考えていた。
死ぬんじゃないか、自分で自分を殺してしまうのではないか。
いつしか、過保護になるダリが予想できる。
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パンダ_panda.☆*° - よおかい戦犯恐怖症さん» ありがとうございます!きっと家系能力はそうなんでしょうねwwwでもちゃっかりハゲてる系な感じw (2021年12月12日 14時) (レス) id: 4a68dd3150 (このIDを非表示/違反報告)
よおかい戦犯恐怖症 - (´^ω^`)ブフォwwwハゲ・タクナーイww家系能力はハゲですかね!!更新待ってます! (2021年12月9日 16時) (レス) @page40 id: 9fc20a8a64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パンダアイスマン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hompe6/
作成日時:2021年9月23日 17時