ウサギ先生は鈍感です【魔入りました！入間くん】

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Noside




校舎中に、透明な壁が出来た数分後。


「どうなってんだよー」


生徒らは、困惑していた。


教室や家に必需品を忘れた者、先生を呼ぶよう言う者、ヤバイのだと勘づく者。


だが、ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ、と放送の音が。


「はいはーい。皆さんきこえる〜〜？


びっくりしたかな？しかし安心なされい！


これは、魔術開発師団と遊戯師団が共作した、サプライズイベントだよ！」


その声に一同の困惑が晴れる。


「えっサプライズ？」


「ゲームってこと？」


「こんな魔術開発しましたっけ団長？」


「いいや」


「遊戯(うち)も知らねーぞ、こんな企画」





「透明な壁をよけて進み、ゴールを目指せ！学園自体が迷路だ！


上位ゴール者には賞品もあるよ！お楽しみに！」


おぉー、と声を上げる。


いつしか、生徒らに不安や混乱は一欠片も無かった。


「中庭にある中央広場がゴールだ！！さあ急げー！！______っと」


放送の声は、カチッと放送を切った。


その本人は__ダンダリオン・ダリ。


「建前は以上！」


が、口癖の教師だ。


「ありがとね、放送師団の諸君！」


「はぁ」


放送師団の一人が、声を上げる。


「だっ大丈夫ですか先生。こんな企画プログラムには…」


「“サプライズ”だもの」




「ねっカルエゴ先生！」

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