ウサギ先生は鈍感です【魔入りました！入間くん】

〃 ページ31

Aside




『師団披露、楽しいねぇ〜♪♪』


私は物凄く浮かれていた。今年はレベルが高いなぁ〜と、ニッコニコで回っていて皆から二度見される程。


『ねっ、カルエゴくん』


「少しは加減を知れ…」


カルエゴ君を連れ回して(全部奢り)、行ってたら、拳骨喰らいました…。


「楽しいですね！！」


だが、カルエゴ君だけじゃない。新任のロビン君も居る。


ちなみに、私とは気が合いそうだ。


『ねえ〜♪もう死んでもいいわ』


「そういう訳にはいかないだろ。なぁ？」


『……ん？』


カルエゴ君よりも低くはないが、ロビン君のような高くもない声。


まさか…




『…“メフィルト”兄さん。“アールガン”兄さん！？？』


「やぁ！見た目は変わらないんだね！相変わらずの背だ…」


『煩い』


「確かに何も変わってないな。たとえば」


『煩い』


「俺はまだ言ってないんだが？」


明らかにテンションが下がった。最悪だ。


だが、真逆の奴もいた。




「えっ…A先生の兄ってもしかして“元三傑”の




"恐怖のメフィルト"と"暴食のアールガン"！？」




一人目の私の兄は、恐怖のメフィルトと呼ばれ、かつて、元祖返りの悪魔を拷問し、恐怖の底に堕としたと言われる。彼には慈悲などない。


二人目の私の兄は、暴食のアールガンと呼ばれ、悪魔界で一番の大食い。
それと、同時に気に入らないものは、骨まで食い尽くす。彼の部下は、常に従属な飼い犬だ。


だが、彼らの弱点は私。


…簡単に言うと、シスコンである。

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