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『最悪･･･。』
頭痛で目覚めた。なんだか喉も痛いしクラクラする。ただ今の時刻午前9時。私は時計を見ると跳ね上がってしまった。
クラクラする足をなんとか前に前にと動かしながらリビングの方へ向かった。
『･･･お、母さん･･･』
私の声はかすれていた。
「A！大丈夫なの？」
お母さんは私にすぐ駆け寄ってきて、私の手を優しく持ってきた。
「Aが珍しく起きてこなかったから心配だったけど･･･。」
『･･･ごめん、なさい。』
学校遅刻になること怒ってないのかな？
すると、お母さんは私のおでこを触ってきて「あっつい」と言ってきた。
「困ったわね･･･今日、大事な会･･･
『わかってるよ、大丈夫。』
お母さんは私が小さい頃からそうだった。私が風邪を引いても怪我をしても心配はしてくれるがすぐ仕事に行ってしまう。ちょっと寂しかったけど今はもう中学3年生なんだし、お母さんは私の為に働いてくれてる。わがままなんて言ったらダメだよね。
「･･･今日は休んどくのよ。
すぐ帰ってくるからね。」
『･･･うん。』
お母さんはそう言うといつもは9時半に出るのだが、まだ9時ちょうどくらいなのに急いで家から出ていった。
私のことちゃんと心配してくれてるんだ、と思うとちょっと嬉しくなった。
私は席を混むとまたベッドへ戻って行った。こんな風邪、寝ればなんとかなるよね。
そう言って私はまた眠りについた。
_______________________________________________________
『･･･うぅ、･･･。』
ほんのりと頬に冷たい感覚。頭はさっきより痛くなっている気がした。私は一体何時間寝ていたのだろうか。
目を開けた。視界はまだぼやけている。
「あ、起きた」
『･･･え？』
隣を見るとなんとそこには圭介が居た。これは夢なのか？
よく見ると圭介は私の頬に手を当てていた。ちょっとドキッとしたけど私は圭介の手を自分の頬から退けた。
「･･･！お前の母ちゃんが面倒みてくれって言うからよ･･･。」
･･･お母さんが圭介に言ったんだ。圭介の意思じゃないってことね･･･。
『･･･ん？』
しばらくするとおでこになにやら違和感があることに気づいた。手を当てて触ってみると何故か変な感覚が･･･
『･･･ビショビショ』
終わり
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白由利 梨亜(プロフ) - 続きが気になります (2021年11月23日 23時) (
レス) @page14 id: 7a487b1649 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 千愛さん» 主人公がめちゃくちゃ美人で可愛くなり仕返しとかしますか？ (2021年9月15日 17時) (レス) id: 6834f31008 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - ちぷゅー！慰めたってやぁ！ (2021年9月9日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
千愛(プロフ) - 雪見大福さん» コメントありがとうございます。一虎くんのそのセリフ･･･かっこいいですね･･･。めちゃめちゃ好きです。 (2021年9月8日 7時) (レス) id: cea5ac8877 (このIDを非表示/違反報告)
千愛(プロフ) - 紅華さん» コメントありがとうございます。この作品を読むにはハンカチが必須ですね。 (2021年9月8日 7時) (レス) id: cea5ac8877 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千愛 x他1人 | 作成日時：2021年9月7日 12時
