12話 ページ14
黄昏さんの声によって私たちは動き出す。
私達スパイは暗闇の中でもある程度 行動できるように訓練されているが、盗賊団はどうやって盗み出すのだろうか。
何か無いかと周りを見渡すと、キラリと光るものが幾つかあった。
とても微弱だが、小さなライトか何かを床に貼ってあった。
黄昏さんもそれに気づいたようで、床のライトを追うと、王冠を展示しているブースまで辿り着けた。
他の貴族はパニックでこんな小さな光には気づかないので、それを利用したのだと思う。
暗闇に目が慣れた頃、王冠に触る誰かがいたのが見えた。
私の前にいる黄昏さんは2人組の1人を銃で殴って気絶させた。
もう1人は王冠を持ちながら、ナイフを構えて私に向かって走ってくる。
相手がナイフを持っていようが関係ない。
昔、訓練の時にに教えてもらった格闘術で抑え込めばいいだけ。
刺される寸前で相手の手を避けて、バランスを崩した所で急所に蹴りを入れた。
つもりだった。
格闘経験があるのか、蹴りを入れようとした足を軽々と掴まれて逆に蹴られて壁まで転がって受身を摂る。
足に仕込んでいたサイレンサー付きピストルを取り出してあまり見えない中、相手の腕と足を目掛けて打つ。サイレンサー独特の音を出しながら銃弾が相手に当たった。
「クソが……！後もう少しで大金を手に……」
あまりの痛みに気絶してしまった。
「泡沫、よくやったな。1人は拘束したからソイツも拘束してずらかるぞ。」
手に握られていた王冠を元の場所に戻して、拘束した2人を車まで運び、後部座席にぶち込む。
奪還と言われていたが、未然に防ぐことが出来て良かった。
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燈花(プロフ) - ㊙︎さん» そうなんですね！細かい所まで見てくださって本当に嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年5月24日 18時) (
レス) id: 9b4ea3fbaa (このIDを非表示/違反報告)
㊙︎ - 俺の誕生日も3月23日です笑笑 (2022年5月22日 18時) (レス) @page2 id: 2021a0a852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈花 | 作成日時：2022年5月15日 15時
