11話 ページ13
黄昏さんの言う通りに周りを見渡して見るが、怪しい人は特にいない。
そこら辺いる盗賊団は、服の中に武器を仕込んでいたりして歩き方がおかしかったり警戒してキョロキョロしていることが多いのだが、その特徴に当てはまる人が見つからない。
組織の目を欺くとは中々な盗賊団だ。
『イザベラ、あの窓から綺麗な満月が見えるよ。』
黄昏さんが指さした窓からは満月なんて見えない。
ということは、窓の近くにいる誰かが怪しいという合図だ。
窓のすぐ下で談笑している男女は特に変わりなし。その隣のペアは……怪しい。
黄昏さんに言われるまで気付かなかったが、パーティーに来ているなら他の貴族と話したりしてもいいのに、何もせず、じっと何かを待っているようだ。
『確かに綺麗ね。もう少し近くで見てみたいわ。』
先に始末してしまおうという合図を送る。
「もしかしたら主催者から話があるかもしれないし、少しの間待ってみよう。」
相手が動き出すまで待っておけ、と返ってくる。
主催者の話が終わり、王冠を展示しているブースを覆っていたカーテンが開いた。
自由に閲覧できるみたいだ。
ほかの貴族に混じって怪しい人達も動きだしたので、偶然を装ってすぐ後ろに移動する。
そしてちょうど前の貴族が見始めようとした時、全ての照明が消えて辺りは闇に包まれた。
周りが騒ぎ始めた中、ガサガサと暗闇の中から音が聞こえてくる。
「行くぞ」
『はい！』
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
燈花です。
更新遅くなってしまってすみませんでした。少し風邪をひいてしまったのでお休みさせて頂きました💦
アーニャの登場数が少ないですが、これからどんどんだしていきます。
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燈花(プロフ) - ㊙︎さん» そうなんですね！細かい所まで見てくださって本当に嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年5月24日 18時) (
レス) id: 9b4ea3fbaa (このIDを非表示/違反報告)
㊙︎ - 俺の誕生日も3月23日です笑笑 (2022年5月22日 18時) (レス) @page2 id: 2021a0a852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈花 | 作成日時：2022年5月15日 15時
