巡り会う妖と人の子９

第４０９話〜妖怪コマ回し勝負！〜 ページ37

猫娘「やっぱりアンタの仕業かっ！！」

それと同時に草むらから、Aとカズオも勢いよく立ち上がって現れる

目玉「早く鬼太郎の所へ案内せい！！」

そして力強い剣幕で目玉おやじが怒鳴りつけた

ねずみ男「は、は、はいぃぃ…！」

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巨大キノコの下敷きになった状態のまま、キノコと体が菌糸でくっついていた

その上頭にキノコが生えている

鬼太郎「う、うぅ…」

そこへねずみ男に案内させた猫娘達がやってきた

猫娘、目玉「「鬼太郎！」」
カズオ「鬼太郎兄ちゃん！」
A「鬼太郎さん！」

そしてカズオは鬼太郎の傍にしゃがみこみ、必死に喋りかける

カズオ「しっかりして！」

鬼太郎「うう…」

すると鬼太郎の頭に生えるキノコに気が付いた目玉おやじが声を上げた

目玉「なんじゃ、頭からキノコが生えとるぞ？」

「へっへっへっへ…」

何処からか、笑い声が響いてくる

そしてあまめはぎが地中から現れた

あまめ「そいつはオラとのコマ勝負に負けたんだ！

そのまま全身にキノコが生えて体が腐っちまうのさ！」

A「そんな…！！」

その間にも、鬼太郎の頭からキノコが生えてくる

カズオ「鬼太郎兄ちゃんを元に戻して！」

カズオの必死の訴えに、あまめはぎはまたコマ勝負を持ちかけた

あまめ「じゃあまたコマ勝負しようぜ」

カズオ「えっ…」

思わず言葉に詰まってしまう

あまめ「オラが勝ったら、お前の足の皮を貰う！」

カズオ「うっ…」

昨日体験したばかりの、あの気持ち悪い舌の感触を思い出す

カズオ「でも、僕が勝てば…！」

目玉「やめろカズオ君！君では勝てん！」

"勝てば"の単語に揺らぐカズオ

＿安心して、僕がそのお化けをやっつけてあげるよ＿

そう言って頭を撫でてくれた鬼太郎を思い出した

あまめはぎへの恐怖と鬼太郎を助けたい気持ちの間で迷い、涙を浮かべる

鬼太郎「カズオ君…！」

迷い揺らぐカズオに、鬼太郎が苦しげに声を出した

鬼太郎「やめるんだ、カズオ君…僕は、平気、だから…！」

カズオ「鬼太郎兄ちゃん…！」

追い打ちをかけるように、あまめはぎが聞く

あまめ「さぁ、どうする？」

グルグルと迷い続けるカズオ

するとAがカズオの前に立った

A「私がやります！」

その言葉に、あまめはぎ以外の全員が目を見開く

猫娘「Aちゃん…！？」

Aは目玉おやじをカズオの頭に乗せると、あまめはぎに向き直った

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