巡り会う妖と人の子１０ (ページ4)

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第４２０話～上陸！脅威の西洋妖怪～ページ4

ねずみ男「ギャーーーーッ！？！？魔女ぉぉぉぉぉ！？」

絶叫するねずみ男を他所に、魔女は新居に向き直った

魔女「掃除してやるよ

あたしの自慢の、この魔法の箒でね！！」

クルクルと箒を回したかと思うと、穂先を新居に向ける

すると箒の穂から黒い光線が放たれ、新居は木っ端微塵に爆発してしまった

青年とねずみ男は一目散に逃げ出す

ねずみ男「うわぁぁぁぁ！？俺の新居がぁ！？

何すんだ！？」

そう言いながらも逃げているねずみ男達の後を、箒に乗った魔女が追ってきた

魔女「アパラチャノ・モゲータ！」

指先で宙に円を描きながらそう唱えると、巨大な炎の玉が出現する

魔女はその火の玉をねずみ男達に向かって放った

そしてその火の玉が二人に当たる＿＿

「霊毛ちゃんちゃんこ！！」

直前に虎柄のちゃんちゃんこが火の玉を下から持ち上げる

ちゃんちゃんこはある程度まで火の玉を持ち上げると、そのまま揉み消した

魔女はグッと歯噛みすると、ちゃんちゃんこの持ち主を睨みつける

魔女「ぐぅ…！！誰だい、邪魔する奴は！？」

持ち主に戻っていくちゃんちゃんこの先を追うと、一反木綿に乗った鬼太郎が魔女を睨んでいた

鬼太郎「ゲゲゲの鬼太郎！」

一反「おいっち一反木綿ばい！」

魔女は驚いたように目を見開く

魔女「き、鬼太郎！？」

先程まで追われていた二人は突然の救世主に笑みを零した

ねずみ男「おおお！鬼太郎ぉ！！」

鬼太郎は魔女と距離を取りながら対峙する

鬼太郎「やはりな

暴れ出すことは分かっていたぞ、西洋妖怪！」

魔女は冷や汗を浮かべながらも、鬼太郎に向かって叫んだ

魔女「…洒落臭いよ！」

そう言いながら魔女は鬼太郎に向かってきた

魔女が大きく腕を回して円を描くと、それに合わせて六つの光の玉が現れる

そして次の瞬間には光の玉がナイフに変化して鬼太郎に向かってきていた

鬼太郎も負けじと魔女に向かう

鬼太郎はナイフを下駄で弾き、髪の毛針で魔女に目潰しをした

魔女「うぎゃあ！！」

鬼太郎「今だ！」

驚いて箒から落ちたのを狙い、一反木綿が尾先で魔女を縛って捕らえる

鬼太郎「さぁ、捕まえたぞ！」

当の魔女はキツく縛られて悲鳴を上げていた

魔女「ひぃぃ！痛い痛い！」

すると目玉おやじが出てきて魔女を責める

目玉「こりゃ、魔女よ！あの少年を何故狙っとるんじゃ！」

すると悲鳴を止め、魔女は声色を小さくした

魔女「ノ、ノーコメント…」