巡り会う妖と人の子１０ (ページ28)

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第４４３話～大逆襲！日本妖怪～ページ28

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島の海岸沿いの崖をミウが全速力で走っていた

ミウ「(鬼太郎さんが無事なこと、皆さんに知らせないと…！)」

だが、そんなミウの肩を包帯まみれの手が掴む

いつの間にか背後には倒れたはずのバルモンドが立っていた

バルモンド「やっと見つけたぜ…ミウさんよぉ」

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一方その頃、海水が足首の高さほど浸水している洞窟の中にねずみ男はいた

ねずみ男「ヒヒヒヒ…お宝お宝～」

呑気な事を呟きながら洞窟の中を進む

ねずみ男「…ビビビビビ～ッ！！俺のアンテナに反応アリ！」

すると暫く進んだ所にキラキラと光るものが水の中に落ちていた

ねずみ男は軽い足取りでその場所まで走る

それを拾ってみると、光るものの正体はダイヤモンドだった

ねずみ男「うひょぉ～！！ダイヤだよダイヤぁ！

ここに来た時からビビビ～ッときてたんだよなぁ！」

嬉しそうにニヤけるねずみ男の背後から可愛らしい声が投げかけられる

「何がビビーってきたの？」

ねずみ男「そりゃあこれに決まって…

げげぇっ！？」

冷や汗をかきながらゆっくり振り向くと、そこにはワイルド、ザンビア、三世の三人がこちらを見て立っていた

ねずみ男「せ！？せせ、せ、西洋妖怪の、皆様ぁ～！？」

顔を青くし、声を震わせながら後ずさってへたり込む

ねずみ男「すいまっせん！！味方になりますからお命だけはお助けを…！！」

ペコペコと頭を下げながら土下座をしだした

そんなねずみ男をニヤニヤと見つめながら西洋妖怪達は続ける

三世「なんで謝ってんだ？」

ザンビア「こんな汚いのいらないわよ」

ワイルド「じゃ殺しちゃいましょうよぉ！」

小さく悲鳴を上げながらねずみ男は手を合わせて乞う

ねずみ男「そ、それだけはご勘弁を…！！」

「待てぇ！西洋妖怪共ぉ！」

洞窟内にその声が響いた瞬間、全員が背後を振り向く

その声の主は、洞窟の入口付近中央にある地面の岩の出っ張りに立っていた

「日本妖怪の力を思い知るがよい！とぉっ！」

その人物はちゃんちゃんこをマントのように羽織い、木の枝を手にした目玉おやじ

目玉おやじは思い切り飛び上がると西洋妖怪達に向かっていく

ねずみ男「お、親父ぃ！！」

希望と期待でねずみ男の目が輝いた

だがあと１歩届かず、目玉おやじは西洋妖怪達の近くにある次の岩の出っ張りに着地する

しかも目玉おやじ一人だけ