巡り会う妖と人の子１０ (ページ25)

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第４４０話～大逆襲！日本妖怪～ページ25

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一旦引こうとしたワイルドの前に、いつの間に現れたAが立ちはだかる

ワイルド「な、なんなのよぉ！？アンタ、私達の仲間じゃないの！？」

しかしAは答えることなくワイルドに攻撃を仕掛けた

相手が悪いと思ったのか、ワイルドは逃げていってしまう

すると今度は近くにいた虚空蔵をロックオンした

虚空蔵「…仲間になれるわけないやろ…」

そう呟きながら、巻物を閉じて刀を取り出す

砂かけ「虚空蔵！！」

見かねた砂かけが声を張り上げた

それがAに刀を向ける事なのか、自分達を助けてくれると期待しているものなのか

はたまたその両方なのか

虚空蔵「ばっちゃん…Aちゃんはウチらに味方してるんやない

ただ…無差別なだけや、敵味方関係ないだけなんや」

そう言って鋭く向かってきたAの髪を弾いた

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ぬりかべも残り少ない敵を徐々に潰していく

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僅かに残った敵に囲まれた砂かけは、砂を放って応戦した

砂かけ「一反木綿！！」

そして突然一反木綿を呼び寄せる

一反「はいよぉ～！」

そうして飛んできた一反木綿の尾を掴むと、渦を巻くように回し出した

砂かけ「大砂嵐じゃあ！！」

回る一反木綿が砂の竜巻を起こし、その竜巻が周りの敵を巻き込んで倒していく

その威力はザンビア達の所にも届くほどだった

ザンビア「いや～ぁ！！」

三世「くっ…一旦引き上げるぞ！！」

そして目玉おやじが砂嵐を起こし続ける砂かけ達を崖の上から見下ろす

目玉「皆…！

…ん？」

すると目玉おやじは、海の方から何かが上がってきていることに気がついた

駆け寄ってみると、鬼太郎達が落ちた場所からちゃんちゃんこが飛んできていた

そのちゃんちゃんこは駆け寄ってきた目玉おやじの手に収まる

目玉「こ、これは鬼太郎のちゃんちゃんこ…！？

御先祖様代々の霊毛で編まれたこれが、自分で鬼太郎の身体を離れるとは…

ま、まさか鬼太郎は…！！」

目玉おやじはちゃんちゃんこをマントのように羽織ると、亡き息子を思って怒りに震えた

目玉「くぅぅ、西洋妖怪共め…！！」