巡り会う妖と人の子１０ (ページ24)

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第４３９話～大逆襲！日本妖怪～ページ24

ミウ「鬼太郎さん…！？」

バルモンドの腕を弾いてから微動だにしていなかったAも、指鉄砲の威力に後退りながら何処かへ行ってしまった

そして崖下にて戦っていた西洋妖怪の部下達は指鉄砲の餌食となって次々と倒れていく

砂かけ「あれは…鬼太郎！？」

しかし無我夢中に撃ちまくっているので、敵味方見境ない

子泣き「ワシらも危ないぞ！」

これには流石の西洋妖怪も目を向いた

ザンビア「うっそぉ！？」

そして五官王もまた、崖の上で無闇矢鱈に撃っている鬼太郎を見上げる

五官王「鬼太郎…なんという力だ！」

三世と戦っていた虚空蔵も、指鉄砲の被弾を免れるために一度後退をした

するとぬりかべの上から降りて走ってきた目玉おやじが、鬼太郎を見上げるように足を止めて涙を浮かべる

目玉「そんなに指鉄砲を乱射なんぞしたら…

止めるんじゃ、鬼太郎！！」

まるで目玉おやじの言葉が合図だったかのように、鬼太郎の指鉄砲が止まった

そして鬼太郎の目から瞳孔が消えたかと思うと、そのまま脱力して崖下の海に落ちていく

ミウ「鬼太郎さん！！」

地面に伏せていた仲間達も驚いて顔を上げた

ミウは力任せにもがいて包帯を破ると、鬼太郎を追うようにして海に飛び込んでいく

ミウ「鬼太郎さんッ！！」

慌てて崖に登ってきた目玉おやじは、鬼太郎達が落ちていった海を見下ろした

目玉おやじ「鬼太郎ぉぉっ！！」

島に目玉おやじの悲痛な叫びが響く

後に残ったのは指鉄砲を前に倒れた西洋妖怪達の山と、僅かに残った西洋妖怪と日本妖怪だけだった

事の顛末を静観していた五官王は何を思ったのか、瞳を閉じて何処かへ行ってしまう

ワイルド「鬼太郎も終わったみたいだわね」

フランケン「あぁ…」

するとフランケンに向かって子泣きが石化しながら落ちてくきた

子泣き「鬼太郎の仇討ちじゃあっ！！」

だがフランケンは余裕の笑みを浮かべて、受け止めようと両の手の平を広げる

しかしそれだけに留まらず、子泣きは徐々に回転し出した

それと同時に体の方も更にゴツゴツとした質感になり、やがて全身針山のような岩と化す

それだけはフランケンも予想してなかったのか、子泣きに押されるがまま倒された