巡り会う妖と人の子１０ (ページ15)

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第４３１話～上陸！脅威の西洋妖怪～ページ15

筏に張り付き、たった今ようやく水の中から上がったねずみ男は子泣きの変貌に目を見張る

ねずみ男「な、な、なんだ子泣きぃ！？馬鹿強ぇじゃねぇか！？」

そして強いのは子泣きだけではなかった

一反「子泣きじじい、全盛期の切れ味ばい！」

砂かけ「こっちも負けられんぞい！

それぇ！！」

一反木綿に乗った砂かけは空からやってくるザンビアの部下達に向かって赤い砂を撒き散らす

そして部下達は一斉に燃え上がって消え去ってしまった

そこへザンビアが突っ込んでくる

✱

ぬりかべはワイルドの部下達を自慢の怪力で次々と吹き飛ばしていった

✱

五官王も走りながら自身の大剣を振り回してコウモリを切り落としていく

✱

虚空蔵は敵集団にゆっくりと歩いて行きながら黄色の巻物を開いた

するとその巻物は虚空蔵をぐるりと囲むようにして宙に浮く

そして虚空蔵がその巻物の中に記されている一文の文字を人差し指でなぞると、途端になぞられた文字列が光り出した

文字が光り出すと、虚空蔵に襲いかかろうとしていた敵達が凍りつく

一度に何十もの敵が凍り、そして立ち止まった虚空蔵が指を鳴らすと凍っていた敵達は粉々に砕けて散っていった

その様子に虚空蔵は満足そうに笑いながら開きっぱなしの巻物の表面をパン、と叩く

虚空蔵「普段はこれ使ったらアカンて閻魔様に言われちょるけど…

ひっさびさの解禁や！！ばんばん使ってくでオラァ！！」

と、叫んだ虚空蔵は少し先にある崖の上をふいに見上げた

崖の上にはドラキュラ三世が鬼太郎達の事を見下しながら立っている

虚空蔵「…」

そして脱兎のごとく走り出した

✱

敵を次々と倒している子泣き

だが次の瞬間、背後から降ってきた拳を咄嗟に石化した左腕で防いだ

拳を振るった奴は先程のフランケン

子泣き「お前さんか、しつこいのぉ！」

余裕な笑みを見せながら言ってみせる

だがフランケンも同じようにニヤリと笑って見せた

フランケン「お互い様だ、この日を待っていた」

そしてフランケンはもう片方の腕も振るう

✱

鬼太郎「リモコン下駄！！」

ワイルドの部下達に向かって下駄を放ち、そして倒していく

鬼太郎「髪の毛針！！」

空を飛ぶコウモリ達は髪の毛針で打ち落としていった

残りのミイラ達は髪の毛槍で斬り、そしてバルモンドの元へ向かっていく