巡り会う妖と人の子１０ (ページ13)

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第４２９話～上陸！脅威の西洋妖怪～ページ13

三世「さぁ、我がメンバーを紹介しましょう！まずは僕…

栄光の吸血鬼一族、美しき夜の闇のスター…ドラキュラ三世！」

勢いよくマントを退けて腕を広げ、芝居がかった台詞を吐く

ぬりかべ「…」

次に箒に乗って宙を舞うザンビアが照らされた

三世「キュートな魔女軍団のホープ、魔女ザンビア！」

ザンビアが可愛らしく(？)ウィンクをすると、砂かけが露骨に嫌な顔をする

今度は狼男が照らされた

三世「狼男一族のニューウェーブ、狼男ワイルド！」

ワイルド「ハロォ～！」

厚化粧をした顔で投げキッスを飛ばす

それに一反木綿があからさまに引いた

一反「うわぁ、もう気持ちの悪か…」

続いて図体のデカいフランケンシュタインが照らされる

三世「そして、歴戦の勇者

ご存知、不死身のフランケン！」

フランケンは子泣きを見るとニヤリと笑った

そして子泣きもまた、フランケンを見て不敵に笑う

すると三世は右腕を広げた

三世「最後にエジプトからのゲスト！」

薄茶色のローブを纏ったバルモンド…しかも右脇にミウを抱えている

五官王「…」

ミウを抱えるバルモンドを見ると、五官王は顔を顰めた

鬼太郎「…ミウちゃん！？」

鬼太郎の叫びにミウも手を伸ばして応える

ミウ「鬼太郎さん、鬼太郎さぁん！！」

十二年前と比べてすっかり成長したミウに、懐かしさと少しの寂しさが込み上げる

鬼太郎「(あんなに大きくなって…

…いや、僕が変わらなさ過ぎるのか)」

二人の様子を面白そうに見ながらバルモンドが口を開いた

バルモンド「感動の再会ってやつだな…」

そう言いながらローブを脱ぎ捨てる

その下からはエジプト特有の装飾が施され、包帯まみれの身体が現れた

目玉「っ奴は只者ではないぞ！」

包帯で隠され、左目だけのバルモンドをニヤニヤと笑って見下してくる

三世「妖怪王家の末裔…最強のミイラ男、バルモンド！」

鬼太郎はそんなバルモンドを見上げて睨みつけた

鬼太郎「…バルモンド」

三世「おおっと、忘れちゃいけない」

今度は左腕を広げる

するとドラキュラ三世の背後にはコウモリの大軍

ザンビアの周りには鎌を持ったジャック・オ・ランタンの集団

狼男の後ろには低く唸る化け狼の軍団

そしてバルモンドには数え切れないミイラ達

三世「僕らの部下達、数千匹！！

さぁて、どうします？尻尾を巻いて逃げ出しますか？」