巡り会う妖と人の子１０ (ページ1)

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第４１７話～上陸！脅威の西洋妖怪～ページ1

その日、いつもと変わらず子泣きは酒を飲んでいた

ゲゲゲの森にある湖の脇で座り込んでいると、茎の頭がドクロのような形になった赤い彼岸花が咲いていたのを見つける

子泣きは神妙な表情になると、酒壺を置いて何処かへ走っていってしまった

しばらくすると酒を飲みに出ていった子泣きを探して砂かけがやって来る

砂かけ「どこじゃ、子泣きじじいの奴！

部屋も片付けんでま～た飲んだくれとるな！

…ん？」

そして砂かけの視界に湖の脇に転がる酒壺が入った

酒壺を拾ってみると、中身があまり減っていない事に驚く

砂かけ「おぉ、珍しく全然減っとらん…！？」

ふと砂かけは背後を振り返った

すると湖の反対側に咲き乱れている彼岸花の存在に気が付く

砂かけ「さ…咲いとる、あの花が…！？

さては子泣きもあれを見て……鬼太郎、鬼太郎～っ！！」

砂かけは酒壺を放り投げて一目散に走り出した

同時刻、子泣きはいつもとは違って引き締まった表情で木々の間を走り抜け

別の場所では先の彼岸花を一反木綿やぬりかべも見つけ、そしてその表情を険しくしていた

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鬼太郎も家の足場から、そこらに咲いている彼岸花を見下ろしている

鬼太郎「とうとうこの日が来てしまったんだな…

やぁ、人間の皆さん

これは"髑髏彼岸"という花です

この花が咲く時、僕らはいつも恐ろしい試練に見舞われます

今日はどうか、最後まで目を凝らして見守って下さい

恐らく、未だかつてない死闘を見ることになるでしょう…」