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第7話 ページ10

私は暗い路地裏を走っている

_いない

A「(…また)」

_何処にもいない

_せっかく見つけたのに

_探せ

A「(声の原因は水虎じゃなかったの?)」

しばらく走って人通りの多い場所に出ると声が止む

あの水虎の事件から数日

ココ最近は更に声が聞こえるようになってしまい、こうして色んな所に行って鬼太郎さんを探してる

けど一向に見つからない

A「(何処にいるかも分からないし、そもそも家の場所すら分かんない)」

手に持っていた学校のカバンの中から鬼太郎さんを描いた紙を出して周りを見渡すが

鬼太郎さんは居なかった

ハァッとため息をついて近くの児童公園に向かう

児童公園に着くと、適当にベンチに腰掛けてカバンを隣に置く

A「…どうしよう」

黒猫「ニャーン」

A「うわぁっ!」

気が付くと足元に黒猫がいた

A「なんだ…

君、この前公衆トイレの所にいた子でしょ?」

黒猫「ニャー」

猫ちゃんは返事をするように鳴く

トンッ

そして身軽にジャンプすると私の膝に乗ってくつろぎ始める

A「あはは!可愛いねぇ」

黒猫「ナァン」

__ふと、私が水虎に初めて襲われた時の場面を思い出す

もしかして、鬼太郎さんに知らせてくれたのはこの猫ちゃんなんじゃないかと思ってしまう

A「………ねぇ、猫ちゃん」

黒猫「…」

A「鬼太郎さんのいる場所知ってる?」

黒猫「…」

猫ちゃんはジッと私を見て何も言わない

A「…知ってるわけないか

妖怪に襲われて頭おかしくなったかなぁ」

ポリポリと頭を搔く

黒猫「…」

ビッ

ずっと黙っていた猫ちゃんが突然私のリボンを解いて咥えて逃げてしまった

A「あっ!猫ちゃん!」

立ち上がり、カバンを片手に猫ちゃんを追いかける

猫ちゃんは私が見失わない位の速さで逃げていく

やがて、猫ちゃんは薄暗い路地裏に逃げていってしまう

A「あ…」

路地裏………

A「(でも、リボンがないと…)」

意を決して私は猫ちゃんの後を再び追いかける

いつも聞こえてくる声は何故か聞こえてこなかった

しばらく追いかけていると、灯篭と門が立っている道に出た

A「こんな所…近くにあったかな?」

ゆっくりと進みながら辺りを見回す

門を潜ると、少し古めかしい店や建物が立ち並ぶ商店街のような場所だった

人はいるが、おかしな姿をした人ばかり

人魂のようなものも浮いている

川にもいろんな生き物?が泳いでいる

A「…不思議な場所」

第8話→←第6話〜妖怪の棲む街〜



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設定タグ:ゲゲゲの鬼太郎 , 夢主   
作品ジャンル:アニメ
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サクランボ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 了解しました。気長にお待ち下さいm( _ _)m (2017年1月30日 20時) (レス) id: 3a0be2ec99 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者) - サクランボさん» ありがとうございます 新しいのでお願いしますm(__)m  (2017年1月30日 16時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
サクランボ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» こんにちわ、ミリィさん。私は最近DVDを見始めたのでバルモンドの話の内容どころか性格すら分からなくて…(^ω^;)なるべく早くDVDを見て書けるようにしますのでそれまでお待ちを…m(_ _)mそれと、この小説で番外編として出すか、新しい小説として出すか教えてください。 (2017年1月30日 16時) (レス) id: 3a0be2ec99 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者) - ゲゲゲの鬼太郎(5期)の西洋妖怪のミイラ男バルモンドの小説書いて欲しいです 私バルモンド大好きで (2017年1月30日 16時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スムージー | 作成日時:2017年1月26日 22時

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