巡り会う妖と人の子

第２０話〜妖しき旋律！夜叉〜 ページ23

鬼太郎「原因不明の怪病？」

猫娘は新聞を取り出して続ける

猫娘「そう、見て

ここ１ヶ月で少なくても10人の人間が仮死状態で発見された

皆、まるで魂を抜かれたみたいで病院も完全にお手上げ」

A「あ！私それ知ってます！原因不明って言われてる…」

猫娘「当然よ、原因は妖怪だもの」

目玉「妖怪じゃと？」

猫娘「…そう、確かめたから」

鬼太郎「えっ？確かめた？」

猫娘「今朝発見された山田っていう人、今私がバイトしてる店の常連客なのよ」

目玉「で、見舞いに行ったという訳か」

猫娘「…((ｺｸ

微かだけど…昔嗅いだことのある妖怪の匂いがしたの」

鬼太郎「一体…何の匂い？」

猫娘「夜叉よ！」

目玉「や、夜叉じゃと！？」

鬼太郎「…まさか

恐ろしい強敵だった…でも夜叉はあの時倒したはずだ…」

A「あの、夜叉…とは？」

目玉「夜叉とは、人間の心から生まれた邪悪な鬼とも言われておる手強い妖怪じゃ」

A「人間の心から？」

目玉「そう！嫉妬や憎しみの醜い心じゃ」

猫娘「だとしたら…再び夜叉が現れたとしても不思議じゃないってことね」

目玉「しかし、事実ならば一大事じゃ

大勢の人間が魂を食べられてしまう事になるぞ」

A「そんなに…！」

鬼太郎「猫娘、何か手がかりになる事はないのかな？」

猫娘「えぇ？…そう言われても…」

ねずみ男「それがあるんだな〜

タラ〜ンお待たせぇ〜

天下の２枚目、ここに登場！」

セルフの効果音を付けながら出入口に立つねずみ男

A「ねずみ男さん！こんにちわ！」

ねずみ男「おぉ〜！我が愛しのAちゃん♡相変わらず可愛いねぇ♡」

猫娘「Aちゃんに近付かないで！！
にゃにゃにゃにゃ！！」

ザシュザシュザシュッ！！

顔を網目状に引っ掻かれたねずみ男は鬼太郎の家から真っ逆さまに落ちる

A「ねずみ男さん！？」

ねずみ男「あ"あ"あ"あ"あ"！！！

ぶへぁ！！

…俺はわざわざ貴重な情報を持ってきてやったんだぜ…？」

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