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第511話〜レスキュー目玉おやじ〜 ページ7

Aはもう一度鬼太郎の元に戻ってきて、その鬼太郎を目玉おやじは見つめる

目玉おやじの視線に気が付いた鬼太郎はたじろぎつつ言った

鬼太郎「えっ、あぁ、僕もAちゃんと火事の原因を探りに行ってきます…」

目玉「うむ、頼むぞ!ミッション・ゴー!」

その言葉に困り顔で眉を下げる

鬼太郎「え…」

目玉「ゴー!」

返事をしろ、という目玉おやじの気持ちが伝わってくるほど語尾を強めてきた

鬼太郎「い…い、行ってきます!!」

そう捨てるように吐くとAの手を取って走り去っていく

目玉「まったく…」

息子に向けた目玉おやじの溜息が鬼太郎に聞こえることは無かった

────────

カランカランと下駄を鳴らしながらAとゲゲゲの森を歩いていく

まだ消防服を着ているAはどことなく機嫌良さげだった

鬼太郎「…脱いでもいいんだよ、それ」

一応聞いてみる鬼太郎だが、Aは少し考えた後に首を振った

A「折角くれたので」

恐らく、というより絶対「くれたから」だけの理由じゃないくらいの笑みを浮かべながら嬉しそうに上着の袖を握る

そんなAを見ながら少し呆れたような笑いを浮かべつつも、上機嫌なAを眺められてちょっぴり嬉しくもあった鬼太郎だった

────────

その頃、風呂屋の焼け跡を木の上から見つめる影が一つ

影はしばらくしてから目にも留まらぬ速さで飛んでいった

────────

ねずみ「あのなぁ!!実に不愉快だよ、俺は!」

鬼太郎とAを前にしてねずみ男は叫ぶ

ねずみ男はよくよく見ると様々なガラクタに囲まれており、下敷きも気休めばかりのゴザが敷いてあった

ねずみ「ちょっとボヤが出ただけで俺を容疑者扱いか!!」

A「ごめんなさい!そういう訳ではないんです…!」

鬼太郎「けど一番だらしない生活をしてるだろ?」

すぐに頭を下げるAを諌めて鬼太郎が代わりに言う

ねずみ「お前に言われたくねぇよ!!まぁ確かに俺はだらしない、がしかぁし!!エネルギー問題に関しちゃ超節約主義だぜ?

無駄な火なんかこれっぽっちも焚くもんかよ」

手の平を顔の前でブンブンと振って否定の意を示してみせた

A「ねずみ男さんなら色々、横丁とか私達(人間)の街の裏事情に詳しそうだなって思っただけなんですけど…」

ねずみ「季節柄火事なんか何処にでも起こるもんさ、Aちゃん

別段珍しくもねぇよ…」

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設定タグ:ゲゲゲの鬼太郎 , 夢主 , 妖怪   
作品ジャンル:アニメ
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まゆぽん酢汰(プロフ) - スムージーさん» おうb (2018年8月20日 14時) (レス) id: bae7925eda (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - サヤノさん» 夢主ちゃんどんな服装でしょうねぇ( ˇωˇ ) そうですかそうですか、楽しみにして待っててくださいな! (2018年8月20日 11時) (レス) id: 38ff2024a2 (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - まゆぽん酢汰さん» おう、生きろや(b・ω・)b (2018年8月20日 11時) (レス) id: 38ff2024a2 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - スムージーさん、ヒロインさんが飛騨に来る時の暖かい服はどんな冬服でしょうか? それからヒロインさんが黒鴉さんと話し合えるのは楽しみです! (2018年8月19日 8時) (レス) id: 9dd0ef3525 (このIDを非表示/違反報告)
まゆぽん酢汰(プロフ) - スムージーさん» わらったwwwww適当にやって生きていくb (2018年8月18日 18時) (レス) id: bae7925eda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スムージー | 作成日時:2018年4月5日 13時

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