第537話〜親になったねずみ男と羽叶〜 ページ34
次の日
ゲコゲコと隣にある沼でカエルが呑気に鳴いている中、相変わらず赤ん坊の親が名乗り出ないこの状況に頭を悩ませる一同が長屋の裏に集まっていた
そして今、思いつく限りの妖怪達を当たってきたであろうカラス達が鬼太郎にカァカァと結果を話している
砂かけ「どうじゃ、何か分かったか?」
鬼太郎「いえ…ただ隣町のハイウェイで妖怪が暴れていたそうですが…」
A「あ、そういえば最近隣町で事故が多いから気をつけるように…って学校で言われました」
学校帰りのAは先程言われたことを思い出すように話す
すると猫娘もそれに頷いた
猫娘「私も聞いた。ここ2、3日で沢山起こってたから猫達が騒いでたの
何か関係があるのかしら…?」
「おぉいAちゃぁぁん!キタロ〜ッ!大変だぁぁ!!」
そこへ突然悲鳴にも近い叫びを上げてねずみ男の声が響く
全員が思わずそちらへ向くと、なんとねずみ男と同じくらい…いやそれ以上あるのではないかと思う程に巨大化した赤ん坊を背に抱えてやって来ていた
ねずみ「ジュニアが…ジュニアがぁぁ…!」
やっとこさ辿り着いたねずみ男はヒィヒィと息を荒げてその場に膝から崩れ落ちる
A「ど、どうしたんですかその子…!?」
赤ん坊に半ば潰されながらも唖然とするAを見上げて簡潔に答えた
ねずみ「知るか…今朝起きたらこうなってたんだ…」
すると鬼太郎の妖怪アンテナが妖気を感じて立つ
その妖気の出処は言うまでもない、目の前の巨大化した赤ん坊だ
鬼太郎「父さん、この子妖気が強くなっています!」
目玉「う〜む…妖怪の能力が開花しつつあるんじゃ」
ねずみ男に背負われて嬉しかったのか、とうの昔にその握力で潰れた鈴を未だ握りながら腕を振っている赤ん坊
そしてねずみ男は赤ん坊の下敷きになりながら、目の前で話し込む鬼太郎と目玉親父に助けを求めた
ねずみ「ネズミーJrを戻してくれよォ!押し潰されちまう!」
「「ネズミーJr?」」
ポカンと口を開けたAと猫娘にねずみ男は慌てて訂正する
ねずみ「あぁいやぁ…それはこっちの話だ…
とにかく元に戻してくれよぉ!このままじゃおんぶもしてやれねぇ!」
そんなねずみ男の言葉に目玉おやじは足を組んで冷静に答えた
目玉「じゃがな、成長は子供に必要じゃぞ?」
砂かけ「どんな妖怪か分かるかもしれんしな」
喚くねずみ男に言い聞かせるよう目玉おやじと砂かけは言う
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まゆぽん酢汰(プロフ) - スムージーさん» おうb (2018年8月20日 14時) (レス) id: bae7925eda (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - サヤノさん» 夢主ちゃんどんな服装でしょうねぇ( ˇωˇ ) そうですかそうですか、楽しみにして待っててくださいな! (2018年8月20日 11時) (レス) id: 38ff2024a2 (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - まゆぽん酢汰さん» おう、生きろや(b・ω・)b (2018年8月20日 11時) (レス) id: 38ff2024a2 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - スムージーさん、ヒロインさんが飛騨に来る時の暖かい服はどんな冬服でしょうか? それからヒロインさんが黒鴉さんと話し合えるのは楽しみです! (2018年8月19日 8時) (レス) id: 9dd0ef3525 (このIDを非表示/違反報告)
まゆぽん酢汰(プロフ) - スムージーさん» わらったwwwww適当にやって生きていくb (2018年8月18日 18時) (レス) id: bae7925eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スムージー | 作成日時:2018年4月5日 13時