第529話〜親になったねずみ男と羽叶〜 ページ26
砂かけ「妖怪の子供?」
鬼太郎「なるほど、そういうわけか…」
気持ちよさそうに眠る赤ん坊は砂かけの腕の中に収まり、先程までの騒ぎはAとねずみ男の説明により無事収束した
ねずみ「…つーわけでな?俺ぁ赤ん坊なんて大嫌いだしよぉ?子守なんてまっぴらだから預かってくれよぉ」
A「私は昼間学校がありますし、そもそも親が了承してくれるはずもないので…」
ねずみ男は軽く手を合わせて、Aは「手伝える時は手伝うので」と頭を下げる
そんな二人に砂かけは余裕な表情で頷いた
砂かけ「いいじゃろ、わしに任せときな
子守は子泣きじじいで慣れとるよ」
無事許可を貰ったねずみ男はふぃ〜、と深く息をつく
ねずみ「助かったぜぇ〜…」
すると思い出したかのようにねずみ男の腹の虫が鳴った
途端に体の力が抜けてぐったりと肩を落とす
ねずみ「昨夜から何も腹に入れてねぇや、ふらふらだ…」
そう呟いて長屋を去っていくねずみ男
ねずみ男が去ると話が戻り、鬼太郎達は赤ん坊に注目した
鬼太郎「しかし…何の妖怪の子でしょう、父さん」
目玉「うーむ…まだ小さくて妖力も弱い
ワシにも分からんのぉ」
うむむ…と頭を悩ませる目玉おやじを他所に砂かけは顔を上げる
砂かけ「とりあえず寝床じゃの」
✱
眠る赤ん坊を起こさぬようにそっと階段を上っていく
鬼太郎達もその後に着いて行った
鬼太郎「まだ帰らなくて大丈夫なのかい、Aちゃん。もう遅いだろう?」
A「…はい!大丈夫です」
赤ん坊が心配なのであと少し、と付け加えて鬼太郎と猫娘の後を上る
そして子泣きの部屋にノックも無しに入っていった砂かけは藁がたっぷり敷かれた寝床で眠る子泣きを蹴落とした
子泣き「な、何するんじゃ!」
落とされた子泣きはたまったもんじゃない、と砂かけに抗議する
しかし当の本人は何処吹く風、そんな子泣きの言葉を軽く一蹴して赤ん坊を寝かせた
砂かけ「うるさい!一日中寝ておるくせに!」
子泣き「嫌じゃ嫌じゃぁ!!ワシの寝床じゃそれ!!」
おぎゃおぎゃと泣き喚く子泣きにもう一度喝を飛ばす
砂かけ「泣くな!赤ん坊が目を覚ますじゃろうが!」
口は災いのなんとやら
示し合わせたように赤ん坊が目を覚ましてしまった
そして子泣きと同じように泣き出してしまう
だが砂かけは全く動じず、笑顔を浮かべて赤ん坊をあやし出した
砂かけ「お〜大丈夫でちゅよ〜!よちよち…」
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まゆぽん酢汰(プロフ) - スムージーさん» おうb (2018年8月20日 14時) (レス) id: bae7925eda (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - サヤノさん» 夢主ちゃんどんな服装でしょうねぇ( ˇωˇ ) そうですかそうですか、楽しみにして待っててくださいな! (2018年8月20日 11時) (レス) id: 38ff2024a2 (このIDを非表示/違反報告)
スムージー(プロフ) - まゆぽん酢汰さん» おう、生きろや(b・ω・)b (2018年8月20日 11時) (レス) id: 38ff2024a2 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - スムージーさん、ヒロインさんが飛騨に来る時の暖かい服はどんな冬服でしょうか? それからヒロインさんが黒鴉さんと話し合えるのは楽しみです! (2018年8月19日 8時) (レス) id: 9dd0ef3525 (このIDを非表示/違反報告)
まゆぽん酢汰(プロフ) - スムージーさん» わらったwwwww適当にやって生きていくb (2018年8月18日 18時) (レス) id: bae7925eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スムージー | 作成日時:2018年4月5日 13時