【HQ】宮ツインズの義姉。

義姉。39 ページ40

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『もしもし潔子？』



〈もしもし。ごめん急に〉




家でゴロゴロしていたら潔子から電話がかかってきた。



コンマ0秒で出たよ。0.1秒より早く。




『どうしたの？潔子から電話なんて珍しいじゃん。私と会えなくて寂しくなった？』



〈今度三連休あるでしょ？〉




完全にスルーして話し始める潔子。



こういうとこが好きで仲良くなった理由でもある。




『三連休？あぁそういえばあったね』



〈…こっち来ない？〉




潔子が少し控えめな感じで言う。



え、行きたい。行かせて。あ、でも部活あるかも。




『めっちゃ行きたい。ちょっと予定確認する』




部活の予定を確認すると奇跡的に部活がなかった。




『サム、なんでここ部活ないん？』



「なんや三連休使って体育館の点検やらなんやら色々するとか監督が言ってたで」



『そうだっけ』




忘れてた。でもラッキー




「なんで俺やなくてサムに聞くん？！」



『サムのが信用できるもん』



「俺の勝ちやな」




サムが私を後ろから抱きしめて顎を私の頭の上に乗せる。



最初されたときびっくりしたけどもう今じゃ日常茶飯事。



ツムはこれの顎を肩に乗せるバージョン。




「クソサム離れろや！！！」



『うるさい！耳元で叫ぶな！』




鼓膜が死ぬ。



というか私が言いたいのはそれじゃなくて。




『ここの三連休ちょっと出かけてくるから』



「は？誰と？どこに？」




そんな怖い顔しなくてもいいじゃん。




『宮城に。あ、帰りに東京も寄るかも』



「故郷戻るんか」




焦った、とサムが付け足す。



何を焦るんだ。




「俺も行、」



『絶ッッッッ対ダメ』




デリカシー皆無か？楽しんでこいよくらい言いなさいよ。




「ツムお前さすがにこれは着いてくのはあかんやろ」



『サム…お姉ちゃん感動。ツムみたいにはならないでね』



「おい！！」




サムはしっかり者だね。そのままでいてね。



ツムはもっとサムを見習おうね。




『ちょっと母たちにも言ってくる』




多分OKしてくれるけど。




楽しみだな。

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