【HQ】宮ツインズの義姉。

義姉。38 ページ39

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今日私は初めて弟の告白現場を生で見た。



今まで手紙とかは散々見せつけられてきたけど告白されてるのを実際に見るのはなんだかんだ言って初めて。



今告られてるのはツム。




「あ、あの…！侑くん！」



「………なんや」




え、嘘でしょ感じ悪っ、



なんでそんな嫌っそうな顔なん？



我が弟ながら最悪なんだけど？



これは酷い振り方をする可能性が出てきてしまった。




「私、侑くんと同じクラスなって、ちょっとだけ一緒話したりしてどんどん侑くんに惹かれました…！」



「そういうのええから」



「っ、」




うわ……やったわコイツ。



女の子の勇気をこんな風に踏みにじるなんて…



もう女の子泣きそうじゃん。




「侑くんが私のことなんとも思ってないの分かってる…でも好きです。ずっと前から」



「俺もう心に決めた人おるから無理やわ」



「っ！誰…？」



「お前に関係ないわ。もうええやろ？分かったらさっさと帰れ」



「っ、！」




………もうこれは説教だ。



クズの他何物でもないよ。なんでこんなやつがモテるんだ。



終いには女の子泣かせて？それを申し訳なさそうにする素振りどころか思ってもないだろ。



女の子可哀想に…次はいい恋ができますように。




『おいツム』



「A？！見てたん？！」



『全部ね』




私が怒ってる雰囲気出してるからか慌て始めるツム。



慌てるとこそこじゃない。さっき女の子が泣きそうになった時点で慌てやがれ。




「ちゃう！これにはちゃんとした訳が…！」



『訳あったらあんな言い方してええんか馬鹿野郎！』




信じられません。我が弟がいつもこんな振り方をしていたなんて。



信じたくありません。




「やって、告ってくる女子みんな今まで散々媚び売ってきてぶりっ子してきたんやもん！あんくらい言わなきゃ分からんやつらなんや！」



『や、まぁそれはしょうがないかもだけど…！さすがにもっとオブラートに！！』




とにかくツムを追いかけまくった挙句、2年のフロアまで来ちゃったみたいで見事にサムとスナリンに衝突した。

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