双子は同じ、最高傑作 (ページ11)

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10話　爆豪side ページ11

個性把握テストのときに

白い女と勝負した。

だいぶ強そうな奴だと思って、好奇心から勝負を挑んだが

真っ白い肌と綺麗なオッドアイの目、白い睫毛

珍しく、綺麗だと思った

俺が一目惚れなんてらしくねぇが、気になった

よく笑う奴。

面白いと思った。

ーーーーーーーー
放課後、

帰ろうとしていたとき

ドサッという音がきこえた気がした

暇だし、気になったから

音のする方に行った

「は？」

さっきまで普通に笑ってた氷女が

ーーーー倒れてた

それも、心臓のあたりを苦しそうに押さえていて、顔も真っ青だった。

「っ!?おい！氷女！」

『ｹﾎｯｹﾎｯ』

うっすらと目を開けて、

『ごめんｹﾎｯちょっと待ってねｹﾎｯｹﾞﾎｯ』

薄く笑っていた。

「は？ただごとじゃねぇだろ保
健室行くぞ」

『だめ､､､ｹﾞﾎｯ』

「うっせー！顔真っ青じゃねぇか！」

『だめ､､､だめなの…ｹﾎｯお願いｹﾞﾎｯｹﾎｯ』

「っ！わーったよ！」

『ごめん、ありがとう』

そういって目を閉じた

先ほどまでの強そうな雰囲気が嘘のように

弱々しくみえて

触ったら消えてしまいそうな儚さに

柄にもなく、

ーーー守ってやりてぇ

なんて思っちまった。

ーーー
しばらくして閉じていた目を開けた。

顔色もさっきよりかは幾分かマシで

「もう大丈夫なんか？」

『えぇ、ごめんなさい。迷惑かけてしまって』

「別に」

『あの、この事は、誰にも言わないでほしいの

身勝手だっていうのはわかってる。

お願い、秘密に、してくれない？』

すげぇ悲しそうな、辛そうな表情でいうから

「あぁ、わーったよ」

と言うほかなかった。