大王様は惚れさせたい【HQ】 (ページ5)

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No.004 #不思議な男ページ5

Aさんside

私は毎日、図書室に行ってる

理由は…雰囲気が好きなのかな？

うちの図書室は凄く静かだ。

だいたい、私しかいない

でも別に、うるさかったり、人と話すのが嫌いでは無い

むしろ結構好き

スポーツの熱い観戦とかも好き

人と話すのも好き

クラスでよく話す友達もいる

でも、まぁなんとなく図書室に行って本を読む

本を読むのも好き

色んな知識もつくし。

そして、今日もいつも通り昼休み、図書室に行き、

いつも通りの席に座り、本を読む

そして、いつも1人でずっと本を読み続け

時間になったら教室に戻るのだが

今日は違った

？｢ね、ねぇ、もしかして影山…ちゃん？｣

話しかけられたんだ

ここは私くらいしか来ないのに珍しい

顔を見るが、全然知らない男だ。

いや、見覚えが？

…いや、やっぱり…ん？

どこかで見たことあるような？

うん、『だれ？』

そう言うと、ニコニコ笑っていた男は

ガビーンっと音がつきそうな感じで固まった

なんなんだろう、この男

ほっておいていいやつか？

私は再び本に視線を戻し、続きを読もうとすると

？「いやっちょっと待って!!」

？「及川さんほったらかしにしないで!?自由人!?」

慌てた声がした

『あぁ、もしかして私になんかようでした？』

？「うん、…………」

なんのようか知りたかったんだけど

黙りきってしまった

この男、口下手なのか？

そして、この男は言った

？「及川さん、何しに来たの？」

『…はい？』

よく分からないことを言った

…なんなんだ

？「あ〜、１回帰るね？」

『あぁ、はい』

そして男は図書室の出口へと歩いていった

変な男だった

物忘れが激しい男だな

今も心配だが

将来が特に心配だ

私は読みかけの本へと視線を戻した