大王様は惚れさせたい【HQ】 (ページ3)

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No.002 #聞き込みページ3

及川side

次の日

今まで、あんな噂聞いたことないんだから、
嘘に決まってる！…とは思いつつも

どうしても気になっちゃって

及川さんは聞き込み調査を始めた

学校に行く時、

及川｢ねぇ、岩ちゃん｣

岩泉｢あぁ？｣

及川｢トビオちゃんの姉ちゃんが青城にいるって噂、聞いたことある？｣

岩泉｢あー、前ベンチのやつがそんな事言ってた気がする｣

噂は本当にあるらしい

休み時間

及川｢ねぇねぇ！｣

同級生(女)｢なに、及川｣

及川｢3年にさ影山って女の子いたっけ？｣

同級生(女)｢いや、私が知ってる限りいない｣

顔広い子が3年生ではないと言う

部活、休憩時間

及川｢国見ちゃーん！｣

国見｢…はい｣

及川｢トビオちゃんって姉ちゃんとか…いる？｣

国見｢…2人います｣

凄い情報が出た

及川｢何歳とかわかる？｣

国見｢1番上は確か少し離れてて、2番目の姉が…｣

“俺らの1歳上です”

ビンゴ

及川｢ねぇ、どこの学校に行ったとか…｣

国見｢中3は影山とほぼ話してないです｣

及川「じゃ、じゃあ青城ですれ違ったとか…｣

国見｢まだ入学して1週間です｣

姉は青城に通える年齢

及川｢矢巾ちゃん！｣

矢巾｢及川さん！どうしました？｣

及川｢2年に影山って言う女子生徒いる？｣

矢巾｢…ひとり｣

!?

矢巾｢俺もそんな話したことないんですけど、凄く静かな人で｣

矢巾｢2年の間では“変わってる”って有名です｣

もしかしたら、同じ名字ってだけの他人かもしれない

でも、色んな人に話を聞く度に

嘘だと思っていた噂が

少しづつ確信に近づいて行った

及川｢その子がさ、よく行く場所とかあるの？｣

矢巾｢昼休みや、放課後は、ほぼ図書室に居るってクラスの女子が言ってましたよ｣