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十八話 ページ37

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冥冥「もっと自信を持ちたまえ、君には才能がある」



「ありがとう冥さん」



 2人で並んで歩いていると、急に冥冥が脚を止めた。



冥冥「任務で特級呪霊が出現したようだね」



「ええ……お陰で2回目の新調です」









冥冥「何か、心あたりがあるんじゃないか?」



 艶のある髪の間からカラスのような目がこちらを覗いてくる。






「いえ、特に」




 Aは嘘をついた。



 交流会での出来事から呪霊側と繋がっている内通者がいる可能性があると五条から聞かされていた。


 高専内の関係者である冥冥も該当者の1人。



 それを一心に真に受けるわけではないが、大事な弟分の虎杖の為なら世話になっている者でも構わず疑うのがA。




(ユージが初めて宿儺の指を取り込んでからこういう事が増えてきた。


 多分封印が解かれたことによる共振……。


 八十八橋の時も、ユージがトリガーになって今まで抑えられてた呪殺が始まった)




 1人の友を助けるべくとった行動が、後に大勢の人々を巻き込む事態を引き起こす。



 15歳の高校生にとってはとても理不尽な結果となってしまった。





「じゃあね冥さん、これから任務だから」



冥冥「あぁ……それじゃあ」







──────────





五条「Aとの任務なんていつぶり?」


「半年……や、それ以上」



五条「ま、ちゃちゃっと終わらせよっか」



 任務の内容は案外簡単、巣食った呪霊を祓うだけ。

 その後に五条は夜蛾に頼まれた他の依頼をすることになっている。



 隠れる事に特化した呪霊であるため五感の鋭いAが呼ばれた。




五条「はいコレ」



「??」



 いざ建物に入ろうとすると、五条が自身のグラサンを手渡した。




五条「数が数だから慎重にいこうか」



 大抵の呪術師は目元を隠している者が多い。


 呪いの中には目が合うだけで襲ってくるケースも少なくないからだ。




五条(僕がいるから大丈夫なんだけど)


 好きな子に自らの者を身に付けさせたい男子特有(?)の欲があるというのはヒールで踏まれそうなので隠す。



「…………」



五条「………」



 期待の目でずっとAを眺めているが、一向に着ける様子がない。




「サトル」



五条「何……おっ」



 グイ




 Aに合わせようと身を屈めると、途端に目隠しを上に引っ張られる。



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(プロフ) - あみみさん» ありがとうございます!分かっていただけて嬉しい!!頑張りますよー!! (2020年6月22日 0時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 解説わかりやすかったです!設定が面白いです!! (2020年6月21日 22時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!これからも無理をせず更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年6月21日 22時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月21日 18時

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