十五話 ページ34
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伏黒(あの人には敵わない…端から分かりきってたことだ。
……それでも、少しくらいは足掻いたっていいだろ)
Aは優しく伏黒の額を撫でると、視界いっぱいに映るまで顔を寄せた。
「変わらずメグミを好きでいるよ」
伏黒(そういうとこなんだよ……)
何でも寄せ付けてしまうような魅力のあるAはやっぱり変わらず綺麗に見えた。
期待していた返事ではなかったが、それでも伏黒の心中は異物なくスッキリしていた。
伏黒(いいもんだな…)
伏黒もAも、もう一度視線を交わすと手を繋いだまま眠った。
伏黒の片方の手には、特級呪霊から奪った宿儺の指が握られてた。
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カララ…
薄暗い中、ルーレットの回る音が聞こえる。
テーブルにはボードゲームの一式が揃えられており、それを囲むように四人の男が座っている。
夏油「どうした?脹相」
額に不気味に縫い目のある人間、夏油傑が目の前の男に尋ねる。
脹相「弟が死んだ」
脹相と呼ばれる髪を２つに結っている男は手に持つコマを指先で簡単に砕いた。
真人「あーっ!!コマ壊すなよ!!」
夏油「そういうの分かるんだ」
脹相「どういうことだ?受肉体ならまだしも、２人が指１本分の呪霊にやられるとは思えん」
夏油は気だるげそうにポケットから携帯を取り出して操作する。
夏油「待っててね」
しばらくすると、夏油は画面に写るもものを見て口角を上げた。
夏油「フフッ、報告が入ったよ。壊相・血塗を殺したのは───
呪術高専一年、虎杖悠仁とその一派だ」
虎杖の名前を聞いた真人がニヤリと笑う。
すると、椅子の上で眠りこけていたもう１人が顔に乗せていた本を取って上体を起こす。
帋弥「俺んとこもやられたわ……あーあ、アイツ気に入ってたのに、どうしてくれんだよ」
夏油「君は自分で送りこんだんだろ。確か……そう、鬼扠……鬼扠A。
彼女中々強くなったね、久々に会いたいものだよ」
帋弥「殺させねぇぞ、アレは俺の獲物だからな」
２人だけで進む会話、Aを知らない真人と脹相はハテナを浮かべて聞くだけだった。
帋弥「じゃあ新しい呪霊探し行くわ。男だけの部屋なんかつまんねぇしな」
バタンッ
本を放ってそのまま退室していった。
夏油「つかめないねぇ、彼」
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楓(プロフ) - あみみさん» ありがとうございます！分かっていただけて嬉しい!!頑張りますよー！！ (2020年6月22日 0時) (
レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 解説わかりやすかったです！設定が面白いです！！ (2020年6月21日 22時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！これからも無理をせず更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年6月21日 22時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓 | 作成日時：2020年6月21日 18時
