三話 ページ32
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すると、狗巻とパンダの間を何かが勢いよく飛び出して来た。
五条「おまたー!!」
謎のカートを押した、噂のバカである。
五条「やぁやぁ、皆さんおそろいで。私出張で海外に行ってましてね」
パンダ「急に語り始めたぞ」
パンダが突っ込むが、五条の耳には入ることはない。
基本的に都合の悪いことは聞いていないし、普段も全く話を聞かないため話のキャッチボールができない。
五条「はい、お土産。京都の皆にはとある部族のお守りを、歌姫にはないよ」
歌姫「いらねぇよ!!」
カートの上に置いてある変な人形を六人全員にしっかり渡す。
嬉しそうな顔をしているのは三輪くらいで、真依の顔が一番酷かった。
五条「そして、東京都の皆にはコチラ!!」
釘崎「ハイテンションな大人って不気味ね」
「バカだ。……?」
ふと五条の側にあるカートに眼が行く。
Aは、何らかの形で虎杖と皆を再会させると、五条が話をしていたのを思い出した。
あの五条が考えることは真面目であるはずもない。ノリやすい虎杖がいるなら当然。
「………;」
それが杞憂であればよかったのだが。
バゴッ
五条「故人の虎杖悠仁君でぇーっす!!」
虎杖「はい!!おっぱっぴー!!」
案の定、カートの上を突き破ってどこかの芸人の真似をした虎杖が飛び出してきた。
だが、嬉しそうな顔をする者は誰もいなかった。
目を見開いて、口をあんぐり開けて何とも言えない顔をしていた。
虎杖(えっ…え━━━━━!?)
まさかのリアクションに虎杖は心の中で絶叫する。
一応京都校の方へ五条がカートを動かすが、お土産に夢中でこっちを向く様子はない。
釘崎「おい」
釘崎が険しい顔でカートを蹴る。
虎杖「あ、はい」
釘崎「何か言うことあんだろ」
虎杖「え」
さっきとは一変、眼に涙を浮かべていた。
虎杖「黙っててすんませんでした…」
そんなわけで、虎杖合流。
遠くで京都校学長の楽巌寺と五条が話しているのを眺めているA。
真希「オマエはいいのか?感動の再会だろ」
「いーの。私はユージは死なないって信じてたからさ!」
真希「嘘クサ……さては知ってたな!」
あきれる真希と笑って誤魔化すA。
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楓(プロフ) - 豆腐てゃんさん» ありがたいです!!これからも頑張ります!! (2020年6月15日 20時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐てゃん(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!楽しみにしてます!がんばってください!! (2020年6月15日 13時) (レス) id: 8e32012101 (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 楓さん» 楽しみにしてます!これからもご愛読させていただきます!!! (2020年6月14日 15時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - あみみさん» まだまだ面倒な設定が残ってます……。それでも見ていただけるように努力します!! (2020年6月14日 0時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 夢主ちゃんの呪術面白いです!!これからも応援してます、頑張ってください!! (2020年6月14日 0時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓 | 作成日時:2020年6月8日 1時