三話 ページ22
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パンダ「フゥ、ギリギリセーフ」
狗巻「おかか!」
パンダ「うんまぁ、アウトっちゃアウトか」
伏黒の有り様を見て困った顔をするパンダ。
それでも懲りず次はパンダにかかろうとする東堂だったが、その首元に後ろから刃が突きつけられた。
「交流会はまだ先なんだけど……京都校の連中は“待て”も出来ないのかな」
錬金で造り出した鎌を持っているのはA。
東堂「先輩に何物騒なもん突きつけてる」
「よせよ、功績で言ったら私の方が大先輩なんだから」
東堂「………久しぶりだな、鬼扠。あとパンダも」
「うん、久しぶりアオイ」
戦意がないのを悟って笑顔で鎌をおろす。
パンダ「俺はついでかよ……ってかとっとと帰れ。大きい声出すぞ、いや〜んって」
東堂「言われなくても帰る所だ。どうやら、退屈し通しってワケでもなさそうだ」
こちらを睨んでいる伏黒に目を向けると、そのまま踵を返して歩いていった。
東堂「乙骨に伝えとけ、「オマエも出ろ」と」
「彼は今日本にはいないよ。残念だったね」
Aはポカンとしている東堂を笑ったあと、携帯で時刻を確認する。
「あと、時間間に合う?」
「コレ」と言って、自分の手と手で握手をする真似をすると、何かを思い出したのか東堂は更に顔を険しくして去っていった。
パンダ「何だアイツ」
狗巻「高菜……」
─────
「大丈夫?」
伏黒「あぁ。……釘崎は?」
「マキがいるから心配ない。反転術式かけるから手ェ出して」
伏黒「…いい」
ぐぃ━━
顔を背けたまま座りこむ伏黒の頭に、手を置いて体重をかける。
「使おうとしたでしょ“アレ”。頼むからすぐに死ぬような事しないでよ」
伏黒「………しねぇよ。俺にはまだやることがある」
「そっか」
━━━━━━━━━━
──寮 Aの部屋──
あの出来事の後一年組をボロボロにし、買い物もすませて帰ると、すでに夜になっていた。
疲れきったAが早く寝ようと部屋に行くと、扉が全開で開いている。
「なんで居んの」
五条「こじ開けちゃった」
語尾にハートがつくように話しているが、当のドアノブは粉砕されていた。
“また”修理しなければと、Aはため息をついた。
五条「ついさっき特級呪霊に遭遇してね」
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楓(プロフ) - 豆腐てゃんさん» ありがたいです!!これからも頑張ります!! (2020年6月15日 20時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐てゃん(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!楽しみにしてます!がんばってください!! (2020年6月15日 13時) (レス) id: 8e32012101 (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 楓さん» 楽しみにしてます!これからもご愛読させていただきます!!! (2020年6月14日 15時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - あみみさん» まだまだ面倒な設定が残ってます……。それでも見ていただけるように努力します!! (2020年6月14日 0時) (レス) id: 2075f0069f (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 夢主ちゃんの呪術面白いです!!これからも応援してます、頑張ってください!! (2020年6月14日 0時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓 | 作成日時:2020年6月8日 1時